2019年12月21日土曜日

「首相の伝記作家によるレイプ」 政権の闇をあばくたたかいでもあります


 ジャーナリストの伊藤詩織氏が元TBS記者の山口敬之氏から
性暴力を受け、損害賠償請求訴訟を起こし、東京地裁で全面
勝訴したことは、すでに広く報じられています。
 伊藤氏の勇気ある行動に、心からの敬意を表します。


 さて、この事件、就活セクハラの極みであると共に、伊藤氏の
たたかっている相手が単なる性暴力加害者ではなく、首相官邸で
あることを、しっかり報じる国内メディアは残念ながら多くあり
ません。


● Abe’s biographer raped junior colleague Shiori Ito
                 in Japan’s #MeToo case (THE TIMES)
https://www.thetimes.co.uk/article/shiori-ito-wins-damages-in-japans-metoo-rape-case-v57xqmrqq



 ↑
この記事に限らず、海外メディアは伊藤氏の受けた性被害が
「現政権によってもみ消されかけた」可能性大という、この事件
の決定的なポイントを忖度せずに報じています。
 山口氏が控訴の意向を表明した記者会見でも、海外メディアは
同氏と首相との関係、事件への官邸からの“協力”の有無について、
単刀直入に質問していたのが印象的でした(山口氏は当然否定
していましたが…)。
 仲間のためなら司法介入までする政権の下では、公平公正な司法
の実現は今後さらに難しくなるでしょう。


 控訴審以降の展開は予測不可能ですが、この事件についての首相
官邸の疑惑について国民が決して忘れず声を上げ、マスメディアに
追及を求め続ける事が、なにより肝要です。
 すでに山口氏に逮捕状が出て、執行するために警察が同氏を待ち
伏せしたところに警視庁の刑事部長からの電話でそれが止められ、
果ては不起訴となる前代未聞の事件。
 逮捕が止められた謎の真相がマスメディアの取材で明らかになれば、
この裁判の展望もさらに明るいものになるでしょう。


 この事件は、この国の民主主義・立憲主義・三権分立という根幹が
崩された事件でもあります。
 その回復という意味でも、決して忘れてはならない、追及し続けな
ければならない事件です。