2017年4月27日木曜日

大盛況!背筋ゾゾッ! 昨夜の院内集会のご報告☆



昨夜、参議院で開催された
「共謀罪を考える超党派の議員と市民の勉強会(第5回)」
 久保木太一弁護士があすわかのチラシを使ってテロ等準備罪(共謀罪)
のレクチャーを30分、
 その後、今回の真打ち・小口幸人弁護士の講演「沖縄からみた共謀罪」
があり、とっても盛況を博しました!

 さっそくどなたかが動画をあげています。
  ↓
 https://www.youtube.com/watch?v=OjEBTvbX5uA

 久保木弁護士は新人ながら堂々と、しかもしっかり笑いをとり
ながら分かりやすくテロ等準備罪(共謀罪)をレクチャー。



 小口弁護士の公演「沖縄から見た共謀罪」は、圧巻でした。
 「共謀罪ができたら、たぶん僕、捕まります。」という導入で
会場中が、えっっ…( ̄□ ̄;)という緊張感が高まり、皆さん
真剣に聞き入ってました。



 やはり、テロ等準備罪(共謀罪)がどんなものなのか、という
理解がなかなか広まらず、反対世論もなかなか拡大しない一番の
ネックは、いわゆる「善良な市民」のみなさまの「警察への信頼」
なんだと、改めて確信しました。

 圧倒的多くの国民が、「テロ等準備罪(共謀罪)ができてしまったら、
一般市民のコミュニケーションも監視されかねない」という意見に
対し、「まさか、いくら警察でも、そんなことしないでしょう」
あるいは、「そんなの考えすぎでしょう」と感じているはずです。

 「警察にお世話になる」経験などない方は、警察が事件捜査で
違法逮捕や違法捜査、ましてや証拠のねつ造など、想像もつかないで
しょうし、法を遵守する正義の味方、という信頼は厚い。

 この感覚が、テロ等準備罪の怖さを理解しがたい、一番の理由
ではないかな、と思うのです。


 その感覚は、少なくとも刑事弁護を一定程度こなしている弁護士
とは、決定的に違います(>_<)、、、
 違法逮捕、違法捜査、証拠のねつ造、時には犯罪のでっち上げまで、
刑事弁護人として活動していると、警察権力がどれだけ簡単に法を
破ってくるか、けっこう…まざまざと思い知らされます、ハイ。
 ありえない逮捕、ありえない勾留に対し、裁判所がどれだけ歯止めに
ならないか、も、痛いほど経験します…(/_;)。

 警察は軽々と法を乗り越えることを、その実態を、国民の皆さんに
しっかり伝えていくことも、今この状況下での弁護士の役割です。

 もともと刑事弁護の経験が豊富な上に、沖縄に住んで実際に高江で
ヘリパッド基地建設に反対する沖縄の人々に寄り添う小口弁護士
だからこそ、本土(本州)では考えられないような警察の凶暴な
実態から、共謀罪が現実化した場合の予想図を描けるわけです。

 「警察が共謀罪を手にすれば、必ずこう使うでしょう。僕が
権力側だったら必ずこうします。」
「公務執行妨害罪や威は力業務妨害罪では捕まえられない、市民運動の
最前線に出てこない弁護士や野党議員を狙うには、テロ等準備罪
(共謀罪)はあまりにも便利です。」

 キレッキレな「悪知恵」を働かせて描かれていく小口弁護士の
予想図は、ブラックユーモアとしてはきつすぎて、しばしば
会場が笑い声に包まれても、その後には空気が一段とヒヤっと
なりました(-_-;)。

 
 今そこにせまる危機を、十分に感じられる講演でした。

 ちなみにこの小口弁護士の「共謀罪のリアル」は、5月12日に
大阪のイベントで改めて聞くことができます!
 警察が令状なしにやりまくっていたGPS捜査が憲法違反だという
最高裁判決を勝ち取った亀石倫子弁護士の講演もあります。
面白いこと間違いなしですので、ぜひ、お友達やご家族を誘って
ご参加下さい☆





 昨夜の院内集会には、多くの国会議員もご参加くださいました。
 福島 みずほ 議員(社民)
 藤野 保史 議員(共産)
 糸数 慶子 議員(沖縄)
 山添 拓 議員(共産)
 逢坂 誠二 議員(民進)
 大畠 章宏 議員(民進)
 森 ゆうこ 議員(自由)
 伊波 洋一 議員(沖縄)
 畑野 君枝 議員(共産)
 
ありがとうございました!
 



 ぜったいに廃案にしましょう、という議員の方々の力強い挨拶で、
とても前向きな気持ちになれました。

 

 ありがとうございました!!