2013年4月18日木曜日

学習会の報告

昨日は記者会見の後、毎日新聞社にて改憲問題についての
学習会がありました。

 講師として、当会からは黒澤と加藤が参りました。

 毎日新聞社にて、とはいっても、記者さん相手の学習会
ではありません。場所をお借りしただけです(笑)。
 主に、憲法フェスティバルの運営に関わってこられた
諸団体の方々が参加してくださっていました。
 

 黒澤が紙芝居を披露して、改憲草案の最大の特徴の1つ
である「立憲主義からの脱却」について、現行憲法と改憲草案
の前文を比較しながら話しました。

 現行憲法の前文を見ると、日本国民は…という主語で始まり、
社会契約や立憲主義のロジックが分かります。
 しかし改憲草案の前文には、これら近代民主主義国家の
常識ともいえる理念がまるっきり出てこないのです。

 国家が国民を縛る法であり、国民のためではなく国家のための
法である、という発想で書かれているのが改憲草案前文です。
 


 その後、加藤から96条改正について、昨今の政党の姿勢の
報告とともに、多数決原理を憲法改正に持ち込むことの危険性、
96条改正の真の狙いについてお話しました。


 質疑応答では、
「紙芝居を見れば、誰でも納得するはずで、選挙前から国防軍だの
なんだのは話題になっていたはずなのに、なぜ国民はそれでも
自民党に票を入れるのか?」という運動面での悩みが聞かれました。
 
 また、要望として、
「一般の人の前提知識は、中学の公民までだと思って話してほしい」
という声がありました。


 広く国民に知ってもらうことが当会の目的ですので、
 こういう意見は貴重です!ついつい専門用語で語る悪い習慣を
意識的に修正する必要があるな、と改めて感じました。