昨日は記者会見の後、毎日新聞社にて改憲問題についての
学習会がありました。
講師として、当会からは黒澤と加藤が参りました。
毎日新聞社にて、とはいっても、記者さん相手の学習会
ではありません。場所をお借りしただけです(笑)。
主に、憲法フェスティバルの運営に関わってこられた
諸団体の方々が参加してくださっていました。
黒澤が紙芝居を披露して、改憲草案の最大の特徴の1つ
である「立憲主義からの脱却」について、現行憲法と改憲草案
の前文を比較しながら話しました。
現行憲法の前文を見ると、日本国民は…という主語で始まり、
社会契約や立憲主義のロジックが分かります。
しかし改憲草案の前文には、これら近代民主主義国家の
常識ともいえる理念がまるっきり出てこないのです。
国家が国民を縛る法であり、国民のためではなく国家のための
法である、という発想で書かれているのが改憲草案前文です。
その後、加藤から96条改正について、昨今の政党の姿勢の
報告とともに、多数決原理を憲法改正に持ち込むことの危険性、
96条改正の真の狙いについてお話しました。
質疑応答では、
「紙芝居を見れば、誰でも納得するはずで、選挙前から国防軍だの
なんだのは話題になっていたはずなのに、なぜ国民はそれでも
自民党に票を入れるのか?」という運動面での悩みが聞かれました。
また、要望として、
「一般の人の前提知識は、中学の公民までだと思って話してほしい」
という声がありました。
広く国民に知ってもらうことが当会の目的ですので、
こういう意見は貴重です!ついつい専門用語で語る悪い習慣を
意識的に修正する必要があるな、と改めて感じました。