2021年5月21日金曜日

自民党が差別禁止条項に猛反対する、というLGBT差別


 自民党のLGBT理解増進法案。

 マジョリティの理解を促す、という目的だけだと「まだマジョリティ

が理解していないから差別があっても仕方ない」という言い訳に使われ

る危険があり、差別禁止条項を入れるよう野党から強い批判がありまし

た。

 それを受けて、自民党部会で「差別禁止条項に猛反対の声が相次ぐ」

という事態に陥り、法案の了承が見送られました。


● 「いろんな副作用も」LGBT理解増進法案 自民部会で紛糾 了承見送り (TBS) https://news.tbs.co.jp/newseye/tbs_newseye4272640.htm?1621561158904



<一部抜粋>

 「法を盾に裁判が乱発する」との意見が相次いだほか、

「道徳的にLGBTは認められない」

「人間は生物学上、種の保存をしなければならず、LGBTは

それに背くもの」

などの声も上がり、法案に反対する議員が大勢を占めたということです。


 「女子の競技に男性の身体で、心が女性だからっていって競技参加

して、いろいろメダル取ったり、そういう不条理なこともあるので少し

慎重に。社会運動化・政治運動化されると、いろんな副作用もあるん

じゃないでしょうか」(自民党 山谷えり子参院議員)

<抜粋終わり>


 …( ゚Д゚)

 絵に描いたような差別発言の渦。まさに「こういう差別をなくすため

に、差別禁止条項が必要なんだな」と強く実感させる光景です。

 差別禁止条項に反対、というあからさまな差別。国会議員のすること

とは思えません。

 「道徳的にLGBTは認められない」といいますが、LGBT差別の

道徳があるとすればそれは「道徳」ではなく「因習」で有害無益です。

そもそも道徳があって人がある、のでありません。一人ひとりの尊厳

ある自由な人生にとって邪魔な「道徳」などは、なくせばよいのです。


 このようなおぞましい暴言が飛び交う政党が政権与党であるという

重すぎる事実を、一人ひとりの有権者が、考えなければいけません。

積極的に差別を温存させる政治は、選挙で、その一票を使って終わらせ

ませんか。それでもなお国民が政権・与党を支持するなら、とても

「先進国」は名乗れない恥ずべき人権水準です。。。

 こんな差別許せない、という怒りを、票に託しましょう。