2021年5月14日金曜日

容姿・体型をネタにしてイジる もういいかげんやめましょう


● 【独自】頭髪の少なさ強調したポスター・・・

    「配慮が不十分」大阪司法書士会が謝罪し回収へ (ABCニュース)

https://news.yahoo.co.jp/articles/b73bb5c73a3c716eb1a19ed35d2c5cafbe440690



 容姿や体型をネタにしてイジることは、ルッキズムないし外見に

よる差別に直結します。

 そう批判すると、「本人がイジっていいと言ってるのだからいい

じゃないか」「容姿をネタにしている芸人がかわいそう」と主張して

反論する人がよくいますが、その差別を相対化させる発想が「容姿

イジりを許す人は、冗談が通じる寛容な人」というおかしなテーゼを

生み、そのテーゼはイジられる側が「やめて」と言いづらい空気を作り、

ルッキズムを温存させます。


 容姿ネタを披露する芸人さんは、ご自身はそれでいいかもしれません

が、「そうやって容姿をネタにして笑っていいんだ」と視聴者に思わせ

てしまう影響はあまりにも大きいものがあります。

「冗談のつもり」で言ったとしても、イジられた側は取り返しのつかない

心の傷を負う危険(命を絶つケースすらある)を考えると、容姿をイジる

ことは人権侵害であり差別なのだ、と強く意識すべきです。


 以前も書きましたが、容姿や体型をブス・ブサイクとからかったり、

未婚を非モテ・結婚できないと嘲笑するネタに厳しい目が向けられTV

から消えつつあることは社会のアップデートとして歓迎すべきことです。

それを「息苦しい」と嘆くのであれば、厳しいこと言いますが、嘲笑と

お笑いを切り離せない(侮辱なしにネタを思いつけない)自己のセンス

を嘆くべきでしょう。