2021年5月3日月曜日

今日は憲法記念日ですね


 あすわかは、365日憲法について発信しているので、憲法記念日

だから特に言いたいことが増えるわけでもなく(笑)、今日も明日も、

一人ひとりの「主権者力」アップをお手伝いできるような言葉を地道

につぶやくのみです。


 「この世に人の命と人権ほど大事なものはない。国家も政治も、

そこに生きる人がかけがえのない一回きりの人生を自分らしく自由に

生きるためにある。」

 近代の民主主義国家の世界観は、ここからスタートしています。

 人が集まって国家ができた。

 自由に生きるために国家に政治を託した。

 国民あっての国家であって、国民は国家のために生きているので

はない。

 

 人が自由に自分らしく生きるためには、

 自由に自分の思いを表現したい、自由に仕事を選びたい、自由に

信仰したい、愛する人と結婚したい、差別されずに生きたい… 

いろんな自由の保障が必要です。

 だれもが、何者にも支配されず服従せず怯えず生きるために、国家

は困窮する人には生活の保障を、学びが必要な人には教育を、働く人

には人間らしく働ける環境を、整えなければなりません。

 

 こうした人権保障や、それを実現するための民主主義のシステムは、

「夢に描く理想」ではなく、「国家って最低限これができていないと

ダメですよね」という最低ラインなんだということが、読んでいて

分かってもらえるといいなと思います。

 人権保障は、「ここだけは譲っちゃダメな、一線」です。

 

 こういう国家観というか国家と人との関係についての大前提が、

国民にしっかり根付いていることが、民主主義の国は看板だおれに

ならず正常に生きていくでしょう。

 憲法を無視する政治家なんて許せない、と国民が心から思って

いれば、次の選挙でその人は落ちるから。

 コロナ禍で生活に苦しむ人、1日三食満足に食べられない子ども、

預貯金が底をついて震えている人がこんなにたくさんいるのに、

 なぜ「国家予算の使いどころ」が五輪なの?なぜ前首相の葬儀なの?

なぜ戦闘機だったりポンコツなアプリなの?

 どう考えてもコロナの感染拡大は「天災」ではなく「人災」なのに、

「憲法のせいでコロナ対策ができない」とか、なにそのエクストリーム

な言い訳は!?

 そういう「ぜったいに間違ってはいけない優先順位」を間違う人に、

自分や大切な人の命も生活は託せない。その思いを一票に託せば、

そんな政治家や政党は次の選挙で命運尽きるから。



 自分の一票と、現実の政治が、線でつながっていること。

 この事実を知らない人が、残念ながらまだまだたくさんいます。

 日頃から地元のイベントに顔を出す政治家・候補者は、一緒に笑い

汗をかき、気さくに声をかけてくれる「いい人」でしょう。

そこから人柄が伝わる部分は大いにあります。

 ただ、それ「だけ」を理由に選ぶのはとても危ういことだと、

たくさんの人と分かち合いたいのです。

 なぜこんなに人命軽視なのか、なぜ戦闘機を爆買いするのか、なぜ

別姓のままで結婚できないのか、なぜ… その「なぜ」に、納得いく

答えを返す政治家・政党に、票を入れませんか。


 一票、一票は「微力」です。でも「無力」ではありません。 

 「微力」を積み重ねて、大きな力を作って、政治を動かす。

 民主主義って、とことん地道なんです。

 突如現れて悪政をぶっ倒してくれるヒーローなどいませんし、いる

とすれば「ヒーローなんていねーし」と腹をくくって地道に考え、

声を上げる、皆さん一人ひとりがヒーローです。

 

 冷笑や諦めには、流されない。

 人権保障を「理想論だ」とか「頭の中がお花畑だ」とか切って捨て

るような言説を吐く人には、騙されない。そういう言説を「本音」

「正論」「大胆」ともてはやす波には乗らずに、「人の命と人権より

大切なものはない」という、絶対手放してはならない価値を求め続ける。

 そういう思いを抱く皆さんが、自分なりの言葉でその思いを発信して、

そういう言葉で社会が満ちる社会に、生きたいですね。