2019年1月31日木曜日

帰ってきた「やや日めくり憲法」シリーズ ダイジェストで② 9条


 おととし、あすわか弁護士たちが日本国憲法のすべての条文を
解説していった「やや日めくり憲法」が満を持してカムバック☆彡

 ダイジェストでご紹介しますね。


やや日めくり憲法「第2章 戦争の放棄」

9条
http://younglawyersfreedom.blogspot.com/2017/10/blog-post_38.html


 侵略・虐殺、空襲・原爆…戦争の加害も被害も両方ともなめつく
した国として、戦争のない世界を目指すために率先して「誰もが
怖がるけれど誰かが最初にしなければならない」戦争放棄・戦力
不保持の道を選びました。





 政府は「安全保障環境が悪化」と言って護衛艦を空母化することに
したり、アメリカから戦闘機を爆買いすることにしたり、とにかく
「軍拡」一直線。
 戦力不保持の憲法なんて、完全無視のようです。

 それに伴走するような、近隣諸国への攻撃的な態度、嫌悪するよう
な態度、蔑視する主張、たくさん聞こえてきます。

 そういう方々は、「抑止力」を当たり前のものだと思っているよう
です。抑止力あってこその平和でしょ、と。
 そして憲法9条を「頭の中、お花畑なんじゃないの」「思考停止」
「平和ボケ」と冷笑する、あれです。


 でも、抑止力というものは、「もし攻撃されても倍返しできる力を
見せつける」ことで保てるものです。必然的に、「どっちが強力か」
という軍備の質と量の増大の競争になり、必ず「核持ってないと意味
ないじゃん」という話になります。
 それで脅しあうことで訪れる「平和」って…それってほんとうに
「平和」なのでしょうか?


 「いつミサイルが飛んでくるか分からない」状況だということを
当たり前のように前提に置いてひたすら軍拡するのって、なんかおか
しくないかな、と思うのです。
 まず、ミサイルが飛んでくる可能性をなくす努力をすればよいので
はないでしょうか?
 
 どこからでも攻められやすい地形。
 少子高齢化で兵隊のなり手が少ない。
 石油など資源がない。
 ミサイル撃ち込まれたら最後という原発がたくさん。
 アメリカが自国の兵士の命をかけて日本を守るのか、はなはだアヤシイ。

 こんな日本に残された道は、むしろ「戦争の芽を摘む」ことしかない
のでは。
 それが、お花畑どころか、思考停止どころか、一番現実的な選択肢
なのでは。

 …などなど。

 9条なんてしょせん理想論さっ、と、鼻で笑う前に、ぜひ一度立ち
止まって、考えてみませんか。 


* 「憲法カフェで語ろう 9条・自衛隊・加憲」
                (かもがわ出版、2018)


 元防衛官僚で安全保障のエキスパート、柳澤協二さんとの共著。
「戦争放棄って、理想論?」「やっぱり抑止力は必要?」「憲法に
自衛隊を書き込むとどうなるの?」平和な世の中で生きたいけれど、
疑問や不安は山ほどありませんか。そんな「9条ビギナー」に最適
な、分かりやすく且つ深い一冊です☆
http://www.kamogawa.co.jp/kensaku/syoseki/ka/0965.html