2019年1月9日水曜日

Queen“Under Pressure”を聴きながら考える


 “Under Pressure” というQueenの曲をご存知でしょうか。

 https://www.youtube.com/watch?v=a01QQZyl-_I

 おそらく、フォークランド紛争を意識して書かれた曲で、中に
次の一節があります。

It's the terror of knowing
What this world is about


(知るってことは恐ろしいよ 
この世の現実が何なのかをね)



 知ることで、すべてが始まります。

 なにか衝撃の事実を知って世界観が変わることもあります。
 夢を見つけたり、疑問を持ったり、より深く知りたいと思って
もっと本を読んだり話を聞いたり、世界を広げていくスタートでも
あります。

 だから人は意見を言い、訴えたり、表現したり、議論したり、
また思索したり、また気づいたり…そして投票する。
 政治を見つめる。
 なにがどう動くか見極める。
 そしてまた知る。

 知ることで、人は「知る前の自分」から「知った後の自分」へと、
絶え間ない「成長」を繰り返します。

 社会も同じです。

 自分や大切な人を苦しめる理不尽な現実を知ってしまった人が、
「おかしい」「変えよう」と声を上げ、議論を起こし、広まり、
政治を動かし、社会がよりよくなる。

 こんな一節もあります。

Turned away from it all
like a blind man
Sat on a fence but it don't work


(すべてから目をそむけて
どっちつかずのままでいても
何もうまくはいかないよ)



 現実には、ただ辺野古の海を守ろう!と呼びかけただけで「政治的だ」
とか意味不明な中傷が飛んでくる世の中なので、声を上げるのはしんど
いと感じることもありますよね。むしろ、「知らなければよかった」と
すら思うかもしれません。

 でも、知ってしまったからには、なにか声をあげなきゃ、と思うから
こそ、…民主主義の歯車がまわるわけです。

 知ってしまったからには。

 そういう、いろいろな意味での苦しい現実にしんどくなりながらも、
それでも「戦争なんておかしいだろ」「今どきサンゴ礁を埋め立てる
なんておかしいでしょ」「首相があからさまな嘘をつくなんておかしい
でしょ」と言わずにはいられない…


 それでも言わずにはいられない、という気持ちは、この国の主権者
としての覚悟も、この社会に生きる一人の人間としての覚悟もある
からこそだと思います。
 政治に関心のない人が少なくないこの国では、特に、いろいろなメ
ッセージを放つ曲です。

 ぜひ聴いてみて下さい♪

 (ボウイの声も超絶かっこいいです♡)