2019年1月11日金曜日

合区の解消 一票の格差は置き去り(-_-;)? 今のうちに知っとこ改憲4項目④☆ 



 自衛隊を書き加えるとか、緊急事態条項とか、自民党が
「提示」を予定している改憲項目の4つめに、「合区の解消」
というものがあります。
 これは参議院選挙の選挙区の合区(鳥取+島根、高知+徳島)
を解消して、都道府県単位の声を反映させよう、という案です。




 そもそも1票の格差をなくすために鳥取+島根の合区と、
高知+徳島の合区が作られれたのですが、これを解消する
ということは、「1人1票でなくてもいい」、ということ。

 結局、不平等の是認になります。


 都市部の人の参政権は0.7や0.8票の価値しかなくなる
けど、それでもいいよね、という提案なわけです。
 そ、そんな…。
 主権者である国民の参政権の核心が「投票」なのに、住む場所
によって1票の価値が変わってきてしまうなんて、それは理不尽
な話です。

 それに、合区解消しつつ1票の格差を是正できる方法もあります。
 (あるんかいっ、て感じですが)
 例えば比例代表制の一本化や(日本は人口に対して国会議員の数
が少ないので)参議院議員の定員を増やす案もありえます。

 いずれも改憲など不要なわけです。


  
 そもそも、「都道府県単位の声を議席に反映させよう」という議員
の選び方は、この国の二院制の意味を変えるもので、国家の設計に
関わるとてつもない大きな提案です。

 今の日本の二院制は、「衆議院+貴族院」でもなければ
「衆議院+地域代表が集まった院」でもない、「衆議院+参議院」
です。
 議員の性格は衆議院議員と同じ「全国民の代表」。
 3年ごとの半数改選によって、衆議院とは異なる議員編成を形成し、
衆議院の暴走を防いで熟慮をうながす役割があります。
 なので国会議員には「地元の代表」という性格はありません。
 鳥取・島根・徳島・高知の4県だけ「地元代表議員」にしよう、
という案って、一体…???

 そんな改憲、国民がいつ望みましたか?

 いつ議論が深まりましたか?

 この提案がどれだけ国家の設計に大きな変革をもたらすものか、
それを本当に理解して提案してるのか、あ、や、し、い。。。