2019年11月7日木曜日

専門家からの批判が繰り返された会議 「議事録なし」



 大学入学共通テストへの英語民間試験の導入の延期。
 教職員や受験生たちからの猛烈な批判が最後の最後でブレーキを
かけた形ですが、文科省が昨年末から非公開で行っていた会議でも、
繰り返し格差や不公平が指摘されていた、とのこと。
 
● 英語民間試験延期 文科省 課題繰り返し指摘も公開せず 
                    (NHK NEWS WEB)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20191106/amp/k10012165701000.html?__twitter_impression=true



「出席した複数の専門家から、受験料が高額すぎるので、下げるべき
だという意見や、地域格差がないように配慮すべきという意見が繰り
返し出されていたことが関係者への取材で分かりました。 
 文部科学省は『詳しい内容は非公開で、議事録も作成していないの
で、詳細なコメントはできない』としています。」


 …この異常。この機能不全。

 どんなに有識者が問題点を指摘しても、批判など一切聞きたくない、
と耳をふさぐ政権の姿勢が貫かれていたわけです。

 「各方面から意見を聞いた」という形だけが欲しかったということ
でしょうか。

 しかも、まだもや「議事録を作成していない」。
 作成していないわけがないので、隠しているわけです。

 作成していないなら一般的に言って「大人が集まって動かしている
組織として失格」ですし、隠しているなら国民への背徳であって、
どっちにしろ国民に取っては悪夢です。

 国の組織が、もう、常識では考えられないほど遵法精神もモラルも
崩れてしまっている。それはその行政を指揮する政権のモラルや
矜持の底が抜けてしまっているからに他なりません。

 こんな社会を、このまま子どもにバトンタッチするわけにはいかない。
こんな荒廃してしまった国を、このまま子どもに安心して手渡せる
わけがない。

 憲法を活かすのも殺すのも、結局は私たち主権者国民次第です。
 怒り、違和感、不安。ぜんぶ声に出して、字にして、行動にうつしましょう。
一人ひとりのアクションでしか、この社会は建て直せません。