都立高校の4割以上が、髪の毛が黒以外の色や、くせ毛の生徒に地毛
であることを証明する届け出を求めていることが分かりました。
● くせ毛や栗毛色「地毛証明」都立高の4割 生徒に届け出求める (NHK) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210225/k10012885111000.html
都教育委員会は「事実誤認による頭髪の指導を防ぐため、生まれつき
の髪であることを届け出てもらっているが強制ではない。人権尊重の理念
にたった指導が大前提で、生徒や保護者などの意見も聞き、毎年、確認
方法を見直す必要があると考えている」とコメントしていますが、
「頭髪の指導」自体が、そもそも、おかしいのです。
黒ではない髪の色やくせ毛を「通常ではない」と扱うこと自体が差別的
です。
さまざまな国や民族にルーツを持つ生徒がいる現代なら尚更です。
パーマや髪染めを禁止する合理性や必要性はありません。あったら聞き
たい。
ただただ大人が「生徒はこうあって欲しい」という好みの押しつけで
しかありません。校則を支配の道具にしている典型例です。
圧倒的な支配従属関係におかれる生徒は、教師や学校に対して「こんな
校則おかしい」と声をあげることはとても難しいでしょう。
堂々と声をあげていいことですし、それが不可能であれば周囲の大人たち
が声をあげるべきです。(ほんとは教師や学校自らが、誰に言われるまで
もなく今すぐ悔い改めるべきものですが。)