福岡県弁護士会の「校則に関する調査報告書」、お読みになり
ましたでしょうか。
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https://www.facebook.com/asunojiyuu/posts/3678757472159418
理不尽な校則を武器に生徒を服従させている衝撃的な実態に、
絶句してしまった方も少なくないのではないでしょうか。
この調査報告書をもとに、福岡県弁護士会が「中学校校則の見直し
を求める意見書」を出しているので、ご紹介します。
教育に携わる大人はもちろん、すべての大人が必読です。
https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_396.html
子どもには人権があり尊厳もあり、学校教育目的と乖離した不合理
な校則は廃止・見直しが必要であることを緻密な論理で説明しています。
また、教員による恣意的な校則の運用や不当な生活指導を、人権侵害だ
と指摘し批判しています。こうした理不尽な校則の存在・運用は福岡県
に限った話ではないので、全国レベルで地方議会・教育委員会・弁護士
会が取り組むべきことです。
意見書は細かく様々な校則の問題点を具体的に指摘していて、理解
しやすいものです。
例えば標準服の規制について。そもそも標準服の存在自体に議論の
余地がありますが、仮に必要だとしても、スカート丈やシャツの色、
衣替えによる切り替えなど細かな規制は学校教育目的と何の関係もなく、
生徒各自が自らの体型・体質・生まれつきの痣etc個別の事情に合わせ
ればいいだけだと指摘して、批判しています。そのとおりですよね。
また、頭髪の規制についても、髪の長さや髪型についての細かな
規制の合理性や必要性は全く認められない、と指摘しています。
髪が直毛や黒色ではない生徒に対し、地毛証明書の提出を求める等の
指導は、生徒の生まれながらの髪色や髪質を否定し、個人の尊厳を
踏みにじるもので過度な指導だと批判し、速やかな見直しを要求して
います。
下着や持ち物など、どんどん続くので、ぜひ全文お読みください。
https://www.fben.jp/suggest/archives/2021/02/post_396.html
恣意的な運用は、教職員が生活指導の目的をそもそも理解していな
いからだ、と喝破。下着の色のチェックや、校則違反で連帯責任を
とらせたりする運用は人権侵害だと批判。生徒に、校則の見直しの提起
や問題性の指摘の機会を持たせないことのおかしさも指摘しています。