2020年11月18日水曜日

選択的夫婦別姓 ぜんぜん「伝統」じゃない

 

 もう待ちすぎるほど待っている、選択的夫婦別姓の導入。

 世論は、何度調査しても、導入に賛成の声が多数です。

 ただ、多数決の問題ではない、ということは知っておいて頂きたい

ことです。

 自分の姓を失うことが、アイデンティティの喪失につながる人がいます。

例え難いほどの苦しみを抱えている人がいます。

 国際的にも例を見ない「夫婦同姓強制」の婚姻制度は、一定の人の人権

を侵害してしまう制度である以上、多数決で決める問題ではなく、今すぐ

変えなければならないのです。

 

TBS NEWS@tbs_news のツイート

https://twitter.com/tbs_news/status/1328733644031098880

【「選択的夫婦別姓」賛成が7割以上】

結婚する夫婦が別々の名字を選べる #選択的夫婦別姓 制度。7000人を対象にした大規模調査で、7割以上の「賛成」が明らかに。「キャリアが分断される」などの切実な声に加えて、結婚や出産を諦めた人も・・・#news23



● 結婚前の姓を名乗れる選択的夫婦別姓 7割が「賛成」 (NHK) https://www3.nhk.or.jp/news/html/20201118/k10012717801000.html


 いまだに国会議員が「伝統的家族観」という謎の概念を持ち出して

大反対をしていますが、ここで、『イマドキ家族のリアルと未来』p40

を引用します。


<一部抜粋>

 選択的夫婦別姓に反対する人たちは、「夫婦同姓は我が国の伝統」と

言いますが、誰もが氏を持つようになったのは、明治時代になってから。

それ以前に氏を持つこと許された特権階級では、むしろ夫婦別姓でした

(源頼朝・北条政子etc)。

 明治時代でも当初は夫婦別姓が原則で、1898年の明治民法により

家制度が確立した際、戸主と家の構成員はその家の氏を名乗る、原則と

して妻は夫の家に入る、ということで夫婦同姓がスタート。非常に差別

的な家制度は日本国憲法が公布されたことに伴い、真っ先に廃止されま

した。ところが十分な議論がされないまま、1947年に成立した民法

で、夫婦は必ず同姓という750条が規定されてしまいました。

<抜粋終わり>


 同姓強制は、家制度の産物なのです。ぜんっぜん「伝統」じゃない。

 これが日本の伝統である、と物知り顔で話す人には、ぜひ、教えて

あげて下さい。

 (百万歩譲って、それが伝統だとして、廃止しちゃいけない理由には

なりません。悪しき因習です。)