2014年10月16日木曜日

ポイント解説☆今さら人に聞ケナイ特定秘密保護法 <身辺調査・会社にとっても大迷惑>



 特定秘密保護法、実は(どんなに政治とか軍事に興味が無くても)
自分にも関係してきてしまうかも…というホラーなお話をお伝えして
います。
 いや、でも、仕事は欲しいし、という会社(使用者)の皆さま。身辺
調査をするってことはこういうことなんですよ。

 
 役所から秘密を扱う仕事を依頼された会社は、秘密担当の従業員
の身辺調査をしないといけなくなります。従業員の名簿を役所に出し
て、従業員に超細かい質問票を書かせて、同じような項目に上司も
回答して、その挙句、役所から「この従業員はアウト」とか言われたり
するわけです。
 その従業員が秘密な武器の開発の中心人物だったりしたら、その
仕事はもう受けられませんね…。その従業員を秘密の取り扱いから
外しても、役所は「こんな従業員がいる会社にはやっぱり発注でき
ない」と判断するかもしれません。
 だったら、会社はその従業員を解雇すればいいでしょうか?
 でも、その解雇は違法な解雇とされる可能性が高いのです。
 だって、例えば「どこかの国の人と友達だから解雇」だなんて、
到底正当な理由ではありませんものね。


 そもそも、本当にその役所の評価が「正しい」かどうかなど、
全く分かりません。なぜなら、役所が会社に「その従業員がダメ」
な理由を通知するときに、調査の着眼点、情報源、調査の手法
なんかが会社に分かってはいけないからとされているからです。
 
 会社は、もう何がなんだか分からないわけです、身辺調査の
評価なんて。入札で頑張った値段をつけても、技術的に努力を
しても、実際には従業員には何にも問題がなくても(!)、役所
がこっちの業者にしたいからと思って、「身辺調査の結果、その
従業員が不適正だった」という理由をこじつけて、その会社に
仕事を回さないこともできてしまうんです。
 業者の選定も秘密ってことになりかねませんね。


 面倒くさい話としては、「秘密を扱う会社」になるためには、そも
そも秘密保護のための設備が整っていることが必要とされます。
その要求レベルが高すぎたら、事実上、小規模でまわしている
小の会社は排除され、入札できるのは、特定の企業だけとい
うことになりかねませんね。

 ふー…(ため息)
 

* こういうホラーな話をしていながら、実は、私、ホラー映画って
大嫌いなんですよ。だって、ほら、怖いじゃないですか。なんでわざ
わざお金を出してホラー映画を見に行くのか意味が分かりません。
でもね、このホラーは、見なくてもいいフィクションじゃなくって、
あなたにも関係してるマジバナなんです。そんなホラーをもっと
知りたいあなたは、ぜひ当会執筆「これでわかった! 超訳 特定
秘密保護法」をお読み下さい(* )
 
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