2014年10月1日水曜日

国民安保法制懇 あすわか流に解説!

30日の各紙朝刊で報道されているとおり、樋口陽一氏、小林節氏、柳澤協二氏、孫崎享氏、長谷部恭男氏をはじめとする学者や有識者でつくる「国民安保法制懇」は、集団的自衛権行使を容認する閣議決定の撤回を求める意見書を内閣府に提出しました。
毎日新聞→http://mainichi.jp/select/news/20140930k0000m010060000c.html
東京新聞→
http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014093002000142.html

提出された報告書の全文がホームページで公開されています。
http://kokumin-anpo.com/59

言葉遣いは少々難しいのですが、、、内容を少しあすわか流に解説しますね。

1 立憲主義ってなにそれおいしいの?

憲法というのは、政権をしばるためのものですよね。
憲法解釈を変えることによって、目先の問題はもしかしたら解決するかもしれない。
でも、長い目で見たときに、政権が自分の都合で憲法の解釈を変えたという前例を残したのは迷惑千万!

2 憲法解釈は今後いくらでも変わっていきます

憲法解釈をいったん変えた以上、ほかの問題でもいくらでも変わっていく可能性があるということです。
たとえば、徴兵制は憲法18条で禁じられていると説明していますが、解釈が変わって徴兵制も導入できますよ、ということにもなりかねない。
政府は、イラク戦争などに参戦するようなことにならないと説明していますが、政策的判断で参戦しないと言っているだけで、「憲法による歯止め」にはなっていないのです。

3 内閣法制局はちゃんと仕事して!

内閣法制局は、法律のプロとして法律を解釈したり矛盾がないように整えたりする役割を担ってきたんです。
でも、今回の解釈変更のように、政府が「こう解釈しろ」というからそれに沿って解釈するというのは、内閣法制局が仕事してないっていうことです。

4 閣議決定の内容のここが問題!

「日本の政治体制が覆る明白な危険」がある場合に集団的自衛権を行使できるというけど、そんな場合は現実的に想定できないし、政権が勝手に「ココは日本の生命線!」と言い出せばOK、なんてそんなひどい話ないでしょ?

5 「積極的平和主義」って「平和主義」なのか?

安倍首相は積極的平和主義っていうけど、「日本が正しいと信じたこと」をやるために武力行使をしてもいいって言ってるだけなので、平和主義でもなんでもないのでは?

6 日本もテロの標的になるかもしれない

この閣議決定だと、アメリカがやれと言ったことはどんなに日本にとってデメリットのあることでもやらなきゃいけなくなってしまう
それに、アメリカに付き合ったら日本もテロの標的になる危険性がありますよ?いいの?

7 結局、この閣議決定のとおりに集団的自衛権を行使できるようにした場合は、長い目で見ると日本の国益を害する危険があるので、閣議決定は撤回されるべきです。

だいたいこんな内容になります。
日本有数の学者さんたちがまとめたものとして、少なくともこの意見をよく聞くべきではないでしょうか?
(上記の内容は、あすわかがあすわか流にまとめたものですのでご了承ください)