2020年7月3日金曜日

感染症と差別 決して繰り返してはならない歴史



 人類史上、感染症と差別は残念ながらほぼセットで登場します。  今般の新型コロナウイルスでいえば、誰にでも感染リスクがあるとはいえ、 現実にはテレワークできず人との接触が避けられない職種の方々が感染しやすい “不平等”があり、他方で行政は「いわゆる夜の街」と名指しして(自らは無為 無策のまま)非難の矛先を向けようとします。  「外出自粛せずに遊んでる不道徳な人達」だから感染したんだ、という差別 とイジメと排除の流れが、とてもできやすくなっていることに、最大級の警戒 が必要です。
 「差別のない社会」を作り上げるには、私たち一人ひとりが正しい知識と理性 で「差別しない人」になって、非科学的な言説に流されない力をつけるしかあり ません。ただでさえ、ハンセン病患者やエイズ患者の方々が受けてこられた数々 の陰惨な差別は、まだ完全になくなってはいません。  その上でさらにもう1つの感染症差別を始めることは、恥でしかありません。
 夜の街より満員電車の方がよっぽど混雑してるのでは?  そもそも行政がまともな休業補償を出せば「夜の街」だって休めたんじゃない の?  そこで働く人たちは飢え死にすればいいということ?
 もう誰一人として感染症を理由に差別されてはなりません。  その決意を広めることも、一つの「不断の努力」です。