2020年7月25日土曜日

野田洋次郎氏のツイート



 ロックバンドRADWIMPSの野田洋次郎氏の、下記ツイート(2つ)を
ご覧ください。


▶ Yojiro Noda @YojiNoda1

前も話したかもだけど大谷翔平選手や藤井聡太棋士や芦田愛菜さんみたいな
お化け遺伝子を持つ人たちの配偶者はもう国家プロジェクトとして国が専門
家を集めて選定するべきなんじゃないかと思ってる。
お父さんはそう思ってる。
#個人の見解です
 午後10:18 · 2020年7月16日




▶ Yojiro Noda @YojiNoda1

 めちゃめちゃ真面目に返信してくださる人いますが冗談で言っています、
あしからず。
 午後10:28 · 2020年7月16日



 多くの方がご指摘のように、こういう発言を万単位の「いいね!」で
ポップに消費する社会が、同時に「死ぬ権利」だの「国による命の選別」
だの産み出すのであり、それらは同根です。
 人間存在ないし命を「役に立っている」あるいは「社会から優秀と評
価される」かの尺度で勝手に測る、下劣な発想です。それを国や社会の
政策として、とまで。まぎれもない優生思想。

 また、なんともダサく、恥ずかしいのは、2つ目のツイートで「あれは
冗談でした」と言い訳している点。
 冗談であれば、ある人種・民族への差別発言も許されるのでしょうか。
冗談なら誰かの障害や病気、セクシャリティを罵倒してもいいのでしょうか。
 人や命の価値に序列をつけたいという発想自体が致命的ですが、「冗談
ということにすれば許される」というアイディアは誠実な言葉の紡ぎ方で
はありません。

 すべての人が、生きているだけで十分すぎる程十分にすてきですばら
しい、と。
 すべての人が、その人らしく、その人だけの幸せを追い求めていいん
だ、と。
 日本国憲法は74年前から言ってくれているのに、なぜこの社会はその
憲法のメッセージをこんなにも無視するのでしょう。
 「役に立っている」か「役に立っていない」かだけが、唯一絶対の物差
しだという大人が多ければ、子どもも必然的にその物差しで自分や他人を
測るようになるでしょう。

 そんな物差しは今すぐ無くそう、という政治が必要です。
 憲法のメッセージを正しく子どもに伝える教育が必要です。