2020年7月1日水曜日

自民党「敵基地攻撃能力」の議論、本格化



自民党が「敵基地攻撃能力」保有の議論を本格化したとのこと。

● 敵基地攻撃能力は「必要」、自民の検討チームで積極論 
                                                                              公明は慎重姿勢 (東京)
 https://www.tokyo-np.co.jp/article/38938




<一部抜粋>
 自民党の会合には防衛相経験者ら15人が出席。敵基地攻撃能力について
は、中谷元・元防衛相が「海外で武力行使しないとの過去の答弁は大事に
するが、抑止力としては必要だ」と保有に前向きな考えを示した。
敵基地攻撃に転用可能な長射程のミサイルなどの装備を充実させるべきだ
との指摘もあった。

…(中略)…

 座長の小野寺五典元防衛相は会合後、北朝鮮による迎撃困難な新型ミサ
イルの開発に触れて「100%撃ち落とすのは大変で、どうしたらわが国を
守れるかの議論をしていきたい」と保有に積極的な認識を表明した。
7月中に政府に提言し、年内に改定する国家安全保障戦略や、連動して
見直す防衛力整備の指針「防衛計画の大綱」などに反映させるよう求める。

 敵基地攻撃能力の保有に関しては、自民党はこれまでも、北朝鮮による
度重なるミサイル発射実験などを受け、敵基地を「策源地」としたり、
先制攻撃に当たらないことを強調した「敵基地反撃能力」との表現を使い、
政府に検討を促してきた。


<抜粋終わり>


 どう言葉を取り繕っても、憲法9条(戦争放棄・戦力不保持)とは矛盾
します。
 平和外交を全身全霊で取り組むこともなく、核放棄にむけて国際社会に
強く働きかけることもせずに「敵基地攻撃能力」だなんて、どれだけ好戦
的なんだろう、と思わずにはいられません。
 まずは9条を全力で実践してからにして下さい。公文書もまともに残せ
ず汚職にまみれた民主主義を敵視する政権に、武力や軍事の話など託せる
はずもありませんし。