2017年2月8日水曜日

「武力衝突って言えばごまかせる」!?防衛大臣の開き直りはヤバすぎます。


 昨年11月、自衛隊がPKO部隊として、「駆けつけ警護」の
ために南スーダンに派遣されてしまいました。
 しかし、現地が停戦状態でなければPKOに参加してはならない、
という原則があります。
「南スーダンはまだ内戦真っ只中で全然停戦状態ではない」という
事実は国連の報告などからも明らかなので、政府はPKO参加
5原則を無視して、血みどろの殺戮の中に自衛隊を向かわせた
ことになります。

 自衛隊員は使い捨てな存在だとでもいいたいのでしょうか。
 自衛隊員は入隊したからには政府の胸先三寸でその命を
粗末に扱われても仕方がない…とでも?
 戦争放棄を宣言した憲法の下で、専守防衛に務める自衛隊員は、
まぎれもなく国民です。憲法や、憲法に基づく原則を、次々と
情念や執念で蹴破っていく現在の政府の行いは、近代国家の
政府としては、どう考えても「あり得ない」と言わざるを得ません。


 今日の報道で、稲田防衛大臣のこんな発言が取り上げられて
いました。
 
「9条上問題になるから『武力衝突』使う」稲田防衛相(朝日)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20170208-00000051-asahi-pol


 南スーダンで戦闘行為が行われているかどうか、という事実の
有無について、稲田防衛大臣は、
「事実行為としての殺傷行為はあったが、憲法9条上の問題に
なる言葉は使うべきではないことから、武力衝突という言葉を
使っている。」
 と発言したのだそうです。

 つ・ま・り、稲田防衛大臣の論理はこういうことです。
  
 現実として、殺し合いは行われている。
  ↓
 でも、これを「戦闘」だと言ってしまうと、自衛隊が戦闘に関わる
ことになるから憲法9条に違反してしまう。
  ↓
 そうだ、「戦闘」だと言わなければいいんだ。
 なんて言おうかな…そうだ、「武力衝突」って言い換えれば、
殺し合いっぽくないから、ごまかせる!
  ↓
 これから南スーダンでの戦闘は、「武力衝突」って言うことに
します。

 …こういう姿勢を、許せますか?( ̄ロ ̄lll)
 ド正直に発言しているところからして、開き直りのようにも思え
ますが、要するに、言葉をぼんやりとした他の言葉に換えることで、
ごまかしているわけです。
 国民を欺いている、と言わざるを得ません。
 
 防衛大臣ふくめ、現政権は、いったい誰のための、なんのための
政治をしているのでしょうか。主権者に選ばれ、主権者のための
政治をする、憲法にしばられた立場であることを、謙虚に自覚して
ほしい、と、祈るばかりです 、、、<(T◇T)>