第五福竜丸含む多くの漁船が、1954年3月1日、太平洋・
マーシャル諸島のビキニ環礁で実施された米国の水爆実験による
『死の灰』を浴びてから70年が経過しました。被ばく者の実態は、
結局十分に解明されていません。核兵器がもたらすのは惨い死と
苦しみだけです。
高知新聞の社説を紹介します。ぜひ全文お読みください。
● 【ビキニ事件70年】いまこそ核廃絶へ誓いを (高知新聞)
https://www.kochinews.co.jp/article/detail/725353
<一部引用>
無慈悲と無責任の極み。それが核兵器である。多くの漁船乗組員は
その後、がんなどの病に苦しみ続け、事件はいまも終わっていない。
70年の節目に改めて核兵器の恐ろしさ、愚かな歴史を捉えたい。
同時に現在の厳しい現実にも目を向け、いまこそ核廃絶の誓いにつな
げる必要がある。
核の脅威は冷戦が終わり、一時落ち着くかに見えたが、いま再び
高まっている。
(中略)
核兵器禁止条約は核保有国が加わる気配がないまま、発効から3年が
過ぎた。どの国より核の悲劇を知る日本も米国の核の傘に入り、不参加
のままである。
これでは核廃絶は実現しない。世界に失望が広がっているのも当然だ。
まず日本が意識を変える必要がある。ビキニ事件70年を核廃絶への
転換点にしなければならない。
<引用終わり>