2021年7月9日金曜日

「安心安全な五輪」は不可能。健康に自由に生きる人権を奪わないで下さい


 東京都への4度目の緊急事態宣言の発出。それでも五輪は開催。

 首都圏の会場での「無観客」が決まったとはいえ、数万人単位で

海外から選手団や関係者、メディアが押し寄せるわけです。


● 宣言下での「安心安全な五輪」 菅首相の答えかみ合わず (PAGE)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/694041ff17efde1e85767665323bfe8bdb7b6378


● 首相「5者協議で決められた」 五輪の無観客決定で説明 (朝日)

 https://news.yahoo.co.jp/articles/43a989bc84c6542c85bac14370548155456a0c71



 首相は「安全安心な大会の実現が政府の責務だと申し上げ、緊急

事態宣言を発した場合は無観客も辞さないとも発言してきた」と

説明した、とのこと…。

 しかし、五輪を開催すれば感染拡大するのは必然なので、

「安全・安心な五輪の実現」は不可能です。

 中止の選択肢を考えず、なにがなんでも開催するという姿勢自体が、

「決して命は最優先にしない」というメッセージを放っていて暴力的

です。私たちには「健康で文化的な最低限度の生活」を送る人権が

あります(生存権)。絶え間ない感染症の危険にさらされることは、

生存権をふみにじる暴力です。


 納得いかない気持ちを、しっかり形にして発信し、票に託しましょう。

 1年以上、自粛・中止・延期を求められ、失業したり店をたたんだり

会いたい人に会えなかったり、耐えて耐えて犠牲になってきた身には

「なぜ五輪?」という疑問が自然とわきます。積極的に行政が今まで

の犠牲を無駄にすることへの怒りも、当然です。

 絆、感動、スポーツの力…そんな言葉では納得できない。


 「納得できない」という気持ちは抑えてはいけません。

理屈で、科学的にものを考える自分を、決して捨てずに、おかしいこと

にはおかしいと声をあげ、説明を求め続けましょう。政府から返って

くる非科学的な精神論や根性論を受け入れれば、「人の命が最優先では

ない政治」を加速させることになります。


 これだったら私にもできる、というやり方が、あるはずです。

 SNSを使っても、メールでの投稿や投書も、大きな一仕事です。

 自分なりの「不断の努力」を続けましょう。