2021年7月9日金曜日

「選手が何を言おうか世界は変わらない。」


 東京五輪の、日本選手団の壮行会が行われたそうです。

 内村航平選手が、昨年11月に「〝できない〟ではなく、〝どう

やったらできるか?〟を考え、どうにかできるように考えを変えて

ほしい」と述べたこと、そして開催が強行されるという今について、

こう述べました。

 「ああやって言ったことで開催してもらえたとは僕は思っていない。

選手が何を言おうか世界は変わらない。選手はそれぞれができること

を一人ひとりがやり、感動を届けることしかできないのかなと思い

ますね」


● 【東京五輪】体操・内村航平オンライン壮行会終え

        「選手が何を言おうが世界は変わらない」(東スポWeb)

 https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/gymnastics/3387282/?amp&__twitter_impression=true



 …とても残念です。

 アスリートも、アスリートである前に、一人の尊厳ある人間であり、

市民です。 

 「選手が何を言おうか世界は変わらない。」というのは、間違いです。

長いものには巻かれるしかないかのように、必死に声をあげる市民の心

を折るような発言は、不見識と言わざるを得ません。。。

ましてや、五輪開催は市民の命にかかわることです。自分を「尊厳のない

駒」かのように貶める発言でもあり、それはやめてほしいと思います。

一人ひとりの微力を積み重ねれば、大きく政治を動かせることを知って

ほしい(実際、最近だって検察庁法改正案や、入管法改正案で、たく

さんの人たちが経験してきたことです)。


 たたかってもみないで諦めたり、無気力だったり。そういうのはもう、

止めましょう。 

社会に生きる一人の人間として、あるいは一人の親として、考え、声を

あげましょう。