2021年7月12日月曜日

西村大臣の恫喝体質


 酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、取引金融機関から

「順守を働き掛けてもらう」よう求める方針を撤回した西村大臣が

ツイッターで「趣旨を十分に伝えられず反省しております」と釈明

しています。


● 西村大臣「趣旨十分に伝えられず反省」とツイッターで釈明も

              …批判やまず、辞任求める声  (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/article/116107



 「趣旨を十分に伝えられず反省」で済む話ではありません。 

 誰がどう見ても、金融機関に優越的地位の濫用を促す“依頼”でした。

融資打ち切りをちらつかせて締め上げよ、と違法行為を命じる恫喝で、

反社会的発想です。

 まともな補償をせずに、自分や従業員が食つなぐために止むに

やまれず営業している飲食店の苦しみをまったく考えずにひたすら

追いつめる策しか編み出さない、この世界観は軽蔑に値します。


 金融機関への“依頼”は撤回しましたが、酒類の卸業者に対する

「酒の提供を続ける飲食店との取引停止」の“依頼”はいまだに撤回

していません。取引の停止をちらつかせろ、という恫喝です。

あわよくば国民に自粛警察になれと命じて飲食店を締め上げたい、

という意図は、明らかなのです。

 営業の自由を平気で踏みにじる西村大臣は、大臣はおろか政治家

として不適格です。


 一度このような恫喝まがいの“依頼”がなされると、撤回したところ

で金融機関は萎縮したでしょうし、権力怖さで忖度し、優越的地位の

乱用が起きてしまうかもしれません。ぜったいにそれを防ぐためには、

西村大臣の謝罪と辞任が必要です。


 そして、事業者が安心して店を閉められるよう、十分な補償を求めます。