2021年7月13日火曜日

西村大臣の暴走ではなく「政府ぐるみ」


 新型コロナウイルス対策で酒類の提供停止に応じない飲食店に対し、

取引金融機関から順守を「働き掛けてもらう」、という策。つまり

融資打ち切りをちらつかせて追いつめるわけですが、この愚策とい

うか暴策について、こんな報道がありました。


● 酒提供停止 内閣官房が金融庁、財務、経産と事前調整

                                             政府ぐるみで推進に批判も (東京)

 https://www.tokyo-np.co.jp/amp/article/116247?__twitter_impression=true



「内閣官房が8日付で各府省庁に、所管する金融機関に政府方針へ

の協力を求めるよう依頼する文書を出していたことが12日、分か

った。内閣官房は、銀行などを監督する金融庁や、政府系金融機関

を所管する財務、経済産業両省と事前に調整や検討をしていたと

明らかにした。」


 …( ゚Д゚) 西村大臣の暴走、ではなかったのですね。

記事タイトルにあるとおり「政府ぐるみ」だったわけです。

政府が一丸となって、金融機関に違法な「優越的地位の濫用」を

促した、という。。。

 それを、西村大臣がちょっと暴走しちゃいました、ということで

済ませようとする政府…。

「(発言を)承知していない」とうそぶく首相。


 どこまでも不誠実な、反社会的な政権です。やってることが、

子どもに見せたくない(子どもにしめしがつかない)レベルです。


 法の根拠なく営業の自由を妨害し、反社会的な恫喝で国民を追い

詰め屈服させればいいという(飲食店経営者や従業員の生活苦は

スルー)政府の姿勢に、言葉を失うほどです。

 政治は、こういうものであってはいけない、と政治に詳しくなく

ても直感的に思いませんか。


 誰一人として取り残さない、一人ひとりがかけがえのない存在

なのだという憲法の基本に忠実な政治を実現するためには、

「この政治おかしくない?」「なんかいろいろひどいよね?」という

素朴な疑問や不安、怒りをしっかり声に出して、形にして、しっかり

投票することが不可欠です。

 このハラスメント体質で恫喝体質の政権与党は、「全国民の代表」

という意識はもとより、「国民のために奉仕する使命」をとうに忘れ

ているように感じられます。そんな政治を前に、沈黙することは結果

として「容認」になります。

 それでも、政権与党を支持しますか?