2021年3月26日金曜日

選択的夫婦別姓への反対は「日本を取り戻す」こと??


 先日、岡山県議会が、選択的夫婦別姓の導入に反対する国への意見

書案を自民党県議団などの賛成多数で可決しました。


● 選択的夫婦別姓 導入に反対

                   岡山県議会、意見書案を可決 (山陽新聞デジタル)

 https://this.kiji.is/745492430098120704


 意見書には「選択的夫婦別姓は家族の絆や一体感を危うくする恐れが

あり、親子で異なる姓を名乗ることは子どもの福祉への悪影響も懸念

される」「旧姓の通称使用は既に一般化している。国民に広くコンセン

サスができていない状況で拙速に導入すれば、国の将来に大きな禍根を

残しかねない」

などと書かれているそうです。

 

 この報道について、自民党の片山さつぎ議員がツイートしていました。


片山さつき@katayama_s

 https://twitter.com/katayama_s/status/1375087169774100482?s=20

「『日本を取り戻す』先陣を切って頂いてます!」



 …改めて、この場でご紹介する意味があるのかないのか微妙でも

あるのですが、「選択的夫婦別姓に強硬に反対する議員たち」の、

不気味なほど論理でものを語らない態度を、やはり何度でも確認し

合う必要はあるでしょう…。


 同姓強制に固執することが「日本を取り戻す」ことだという賞賛。

 「日本」も「取り戻す」も、具体的に何を指すのかまったく分か

らない(一切説明しない)点、日本会議など極端な保守派がよくい

う「伝統的家族観が崩壊する」と同じです。 

 また、性差別解消や人権保障には一瞥もしない点も「あるある」

です。

 人の命や人権よりも大事なものなんて無い、というのが日本国憲法

もうたう人権思想なのですが、そんなものはどうでもいい、といわん

ばかりです。憲法の根本思想を共有できない人は、当然のことながら

憲法尊重擁護義務を負える能力がないので、議員になってはならない

…はずなのですが…。