2021年3月22日月曜日

太田啓子弁護士インタビュー記事 「『男だから泣かない』に感じたモヤモヤ」


 「これからの男の子たちへ」の重版が止まりません✨

 性差別のない社会に変えるために、一人ひとりがしなければなら

ないことは…著者の、あすわか太田啓子弁護士のインタビュー記事

をご紹介します。


● 「男だから泣かない」に感じたモヤモヤ 性差別の防ぎ方 (朝日)

 https://www.asahi.com/articles/ASP3P6SYZP3LULOB00X.html

 


 男の子を、この社会で育てていると、「性暴力はいけないことな

んだ」と自然に理解させることがいかに困難か、本の中でもこの

インタビューでも、具体的に書かれています。例えば、アクシデント

で図らずも女子の胸に触れたり下着が見えたことを「ラッキー」な

ことと表現する漫画、たくさんありますね(そこでどんなに女子が

イヤで恥ずかしい気持ちで傷ついているか、は書かずに)。そういう

シーンをアニメや漫画で見続けていれば、多かれ少なかれ「楽しんで

いい光景なんだ」「笑って許されることなんだ」と思ってしまいかね

ません。

 太田弁護士は「まっとうな性教育が乏しい現状で性被害を『娯楽』

にするこうした表現のふれることは、性暴力への適切な理解を妨げる

と考えます。」と語っています。


<一部抜粋>

 男性にとって大事なのは、性差別を他人ごとと思わないことです。

(中略)男性でも、嫌な思いをしたことがある人は割といるんだと

思います。あの時あの場では、(別の男性による性差別の言動に)

無理して同調したなと。それを指摘するのは勇気がいることですが、

その勇気をもってほしいと思います。自身を「バージョンアップ」

すると考えたらいいのでは。

<抜粋終わり>


 同著の驚異的な売り上げは、「我が子を性暴力・性差別の加害者

にも被害者にもしたくない」と切実に願い、自分はどうすべきなのか

悩む大人の多さを反映しているのでしょう。大人自身が、自分に何が

刷り込まれているのか気づくきっかけにもなる名著です!✨