2020年9月13日日曜日

有害な「男らしさ」に縛られないために、解放されるために




 
 あすわか太田啓子弁護士の「これからの男の子のために」、
早くも重版となりました🎉
 それだけ、多くの人が男の子の育て方に迷っている(この本が
どれだけ待ち望まれていたかの)証左かと思います。


● 男性を不自由にし性差別へと繋がる「男らしさ」の呪い。
      「男たるもの」という刷り込みの重さ (ダ・ヴィンチニュース)
 https://ddnavi.com/review/671243/a/




<一部抜粋>

 着目すべきが、書名にもある「男らしさからの自由」である。
「男たるもの」「男のくせに」「男らしくない」といった価値観を
インストールされた男性は、時に女性より上のポジションに立つこと
に固執し、競争の結果でしか自分を肯定できなくなる。

 過労自殺で亡くなるのは圧倒的に男性が多い、というデータもある。
「一家の大黒柱」として過剰な労働を強いられながらも「助けて」と
いう「男らしくない」ひとことが言えず、責任を一手に引き受けて
自死に至る。精神を病んだ男性が精神科にかかるのは、女性に比べて
遅いという統計も示唆的だ。

 <抜粋終わり>


 「自分の弱さを見せたら終わり。」「常に女性から求められてなんぼ
(モテない男はアウト)。」男の子が、小学生の段階からだんだん自分
にインストールしていってしまう有害な「男らしさ」。
 親が、社会が、「男らしい」「男なんだから」「男のくせに」とぐい
ぐい押しつけてくる価値観です。

 この本、もちろん男児を育てている親御さんには多くのヒントをくれ
ますが、夫や父親、男友達など、周囲の男性の「謎のマウント」や「謎
の不機嫌」の原因を知る一助にもなる一冊です。
 DV夫ではないけれども、「ケンカでなぜか自分の気持ちを説明せず
にただブチ切れるだけの夫」とか、いませんか。有害な「男らしさ」の
しばりは、女性にとっても、本人にとっても、子どもにとっても、誰に
とっても不幸です。