2020年12月8日火曜日

東京新聞社説 「開戦の日に考える 鶴彬獄死の末にある戦」


 東京新聞の社説です。

 反戦の川柳を詠み続けて思想犯として特高に捉えられ、拷問の末に

赤痢で獄中死した川柳作家・鶴彬(つるあきら)について書かれて

います。おかしいと思ったことをおかしいと自由に言わせない権力に

よって殺された、多くの国民を思いつつ。


● 開戦の日に考える 鶴彬獄死の末にある戦 (東京)

https://www.tokyo-np.co.jp/article/73025?rct=editorial


<一部抜粋>

 学問や言論、表現に対する弾圧は、戦争への道につながる、というの

が歴史の教訓です。

 安倍前政権以降、日本学術会議の会員人事への政府の介入や、政府に

批判的な報道や表現への圧力が続きます。今年は戦後七十五年ですが、

戦後でなく、むしろ戦前ではないかと思わせる動きです。

 戦後制定された憲法の平和主義は、国内外に多大な犠牲を強いた戦争

の反省に基づくものです。戦争の惨禍を二度と繰り返さない。

その決意の重みを、いつにも増して感じる開戦の日です。

<抜粋終わり>