2020年10月21日水曜日

菅首相の会見inインドネシア これがまた


 菅首相が、訪問先のインドネシアで記者会見し、

 「任命された会員は公務員になる。国民に理解される存在で

あるべきだ」

 「会員の人選は出身にとらわれずに、広い視野に立ってバランス

の取れた活動を行っていただきたい。そういう意味で総合的・俯瞰的

(に判断した)と申し上げている」

と述べました…。


● 菅首相、学術会議会員は「国民に理解される存在であるべきだ」

                                                具体的な判断理由語らず (毎日) https://mainichi.jp/articles/20201021/k00/00m/010/084000c


 結局、何も語らないのですね。

 けむに巻くような、謎の言葉の羅列を繰り返しただけ。


「任命された会員は公務員になる。国民に理解される存在であるべきだ」

 今まで日本学術会議が国民の理解を得ていなかったかのような前提で、

憲法違反の介入や自身の説明責任の問題といったこの事件の核心から論点

をずらそうとするわけです。こういう不誠実な論点ずらしに、乗っかって

はいけませんし、主権者国民には理解されません。

  

「会員の人選は出身にとらわれずに、広い視野に立ってバランスの

取れた活動を行っていただきたい。そういう意味で総合的・俯瞰的

(に判断した)と申し上げている」


 憲法上も法律上も政府が人選に口出しすることが許されない、という

点についての説明はまったくない。

 というか、学問共同体の自立に「総合的・俯瞰的」という謎の政治的

な介入をした、という宣言です。

 民主政治を土台から崩し、憲法を実質的に骨抜きにする政治。

7年8ヶ月の安倍政権から何も変わっていませんね。

マスメディアは、しつこく、追及し続けてください。

首相も政権も、私たち国民が飽きて忘れることを待っているのですから。