2020年10月20日火曜日

菅首相が自著を“改訂”←「公文書管理の重要性」を削除( ̄ロ ̄lll)


 菅首相が、2012年に刊行した『政治家の覚悟』(文芸春秋)を

“改訂”して新書として新たに新書として出版しました。

 なんと、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は

最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」

と公文書管理の重要性を訴えた章を削除して出版されたそうです。。。


● 菅首相の著書、改訂版が発売 公文書管理の記述消える (朝日)https://www.asahi.com/articles/ASNBM5RD7NBJUTFK00Q.html


● 「政府が記録残すのは当然」新書版で削除

                                   菅首相の著書「政治家の覚悟」 (毎日) https://mainichi.jp/articles/20201019/k00/00m/040/269000c


 まさか、自分自身の歴史も修正するとは、、、

 わざわざ削除する、というのは、タテマエとして「公文書管理は当然」

と言うつもりもない、という積極的な意思があるということです。

 安倍政権下の7年8ヶ月間で繰り返された公文書改ざんや破棄・隠ぺい

の数々が、いかに(ミスなどではなく)明確に意図されたものかが分かり

ます。

 権力の中で、何が議論され、誰がなにをいい、どのように結論が導かれ

たか、それを記録することは、それこそ太古の昔から重要なこととされて

きました(奈良時代の政治や社会について知ることができるのも、大宝律

令や養老律令で厳しく公文書管理のルールが定められて保管されきたから

です。)公文書がきちんと事実を記録して保管されることで、この国が

たどった道を、いつでも、何十年先、何百年先の未来でも振り返って参考

にする、検証することが可能になります。


 いまや、会議の議事録をとらないことすら起きています。

 すべてをブラックボックスにして検証不可能にする、現在と未来の国民

への愚弄です。。。国民に見せる必要などない、説明する必要などない、

という傲慢すぎる発想です。


 確実に、民主主義は、土台から切り崩されています。

 この国の主権者として、この国に生きる一人のものを考える“個人”として

「おかしい」と声をあげませんか。