2019年8月18日日曜日

「空母化」する護衛艦にF35… いろいろ問題点があるのに



 このようなNHKの報道がありました。(一部抜粋)
  ↓
「防衛省は、事実上『空母化』する海上自衛隊の護衛艦での運用を
想定する戦闘機として、短い滑走路で離陸し、垂直に着陸できる
アメリカ製の最新鋭のステルス戦闘機『F35B』を選定したと
発表しました。防衛省では、合わせて42機を購入する計画です。」


● 「空母化」護衛艦で運用する戦闘機はF35Bに 防衛省 (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20190816/k10012038551000.html


 …事実上「空母化」する、と報道するにあたって、憲法9条に違反
する可能性が高いことをなぜ解説しないのでしょうか。
 報道としてあまりにも説明不足です。


 憲法9条の下、「専守防衛」のために必要最小限度の防衛力しか
保持できないことは政府も認めています。
 その上で、「攻撃型空母」は憲法9条に違反するが、いずもの
「空母化」は「防衛型空母」だから許される、という理屈をこねて
いますが…

 世界の常識からして、戦闘機を搭載できる空母は「攻撃型空母」です。
どんなにF35が常時搭載でなくても、いずもは「攻撃型空母」とみな
されます。
 こんな「空母化」は、専守防衛どころではなく、憲法違反が濃厚な
わけです。
 そういう問題点を報じてくれなければ、国民はこの空母化について
満足に考えたり議論したりすることができません。

 また、F35が数多くの欠陥を抱えていることは国会でも明らかに
なっているのに、それも報じない。
 政府の「広報」のようです。
 こんな「広報」ではなく、国民の「知る権利」にしっかり応える
ような報道をお願いします。