2019年5月24日金曜日

すさまじい部落差別発言の予定候補を、ただ「当面、公認停止」とは。



 ある場所に生まれたという理由で、その出身の血縁というだけで、
「性欲があるから当然乱暴もします」「犯罪のプロ」「侍の家に押し
入ってレイプ」…。
 言葉が見つからないほどのすさまじい部落差別の発言。
 日本維新の会は、この発言をした長谷川豊公認予定候補について、
「当面、公認停止にすると決めた」とのこと。 
 
●長谷川氏の公認停止 維新・松井代表「かばう余地なし」(朝日)
 https://headlines.yahoo.co.jp/hl…


 松井代表いわく「まったくかばう余地なしの発言だった。今の状態で
公認候補ということはちょっと保留させてもらう」


 …?発言の前半と後半で、大きなズレがありますね。
 かばう余地のない発言だった、と言いながら、公認「停止」で済ませる
とは??

 すべての人の尊厳、人間らしさ、自分らしさが大切にされる社会で生き
ていきたい、と願うのであれば、「身を切る改革」とか「決断力」とか
どんなに“漠然と聞こえのいい言葉”を語っていても、人権や憲法を踏み
にじる言説をしたところで、アウト以外の何者でもないこと。
 主権者として、これを忘れてはいけませんね。

 その上で。
 これ以上ひどいのもなかなか見ない、くらいの差別発言を一発アウトにせず
静観する道を選ぶ政党をどう評価すべきか、といえば、おのずと答えは1つ。
 この姿勢自体が、部落差別を助長しています。
 彼の発言で傷つき、いつ「人間以下」「犯罪のプロ」の子孫だと罵られるの
だろうかと怯える人たちに人並みの責任を感じれば、決して「停止」では
済ませないはずです。
 そういう人権感覚というか、人並みの正義感もない政党、とみなされても
仕方ないのでは。
 そのような政党に、国の政治を任せるのは、あまりにも危険すぎます。