2020年8月27日木曜日

小学生の登下校に日傘がNGという狂気



 長い梅雨がもう遠い昔のように思える、猛暑。
 子どもの「教育を受ける権利」を実現するためには、当たり前のことですが、
健康で安全に登下校できることが前提にありますが、短い夏休みが終わり、
厳しい日差しの中、マスク姿で登校する子どもたちの健康が心配になります。
 そんな気持ちを逆なでする報道が。。。

● 子どもが日傘で学校、ダメ?(NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200825/amp/k10012582871000.html?utm_int=news_contents_netnewsup_001&__twitter_impression=true


<一部抜粋>
母親「日傘を使うなら連絡帳で知らせなくてはいけないと子どもが言われ
たそうなので、連絡帳に記載しました。すると学校から連絡があり、やん
わりと、使用しないでほしいという趣旨のことを言われました」
理由は2つ。
1つ目は、傘を使用してはいない子どもに傘がぶつかるとケガにつながり
かねないということ。
2つ目は、低学年は傘で手がふさがると危険だということだったと言います。
<抜粋終わり>

 NHKの取材に対して、この学校の自治体の教育委員会は「小学校とし
ては、登下校時は混雑するため、傘を使用しない子どもに傘がぶつかって
しまう危険もあることから、できれば帽子をかぶるなど別の方法で対応し
てほしいと呼びかけている」という回答を寄せました。

 …この理由で「そのとおりだよね!」と納得する方は、どれほどいる
でしょうか。
 理不尽以外の何モノでもないように感じます。

 なによりもまず「じゃあなんで雨傘はOKなの?」ですよね。
 まったくつじつまが合わない。
 帽子をかぶってカバーできるレベルのものじゃないから日傘を、と
言っているのに。
 同じ理由を出して日傘を使わせないようにしている学校や教育委員会も
ある可能性がありますが、この説明では日傘を禁じる必要性も合理性も
まったく説明できておらず、大人の書く文章として失格です。

 正直、禁止したいから禁止している、としか読めません。

 ましてや、子どもたちの健康と命にかかわる話です。
 子どもの健康と命よりも「規則で子どもをコントロールすること」を
優先するなら、教育者の資格はないといわざるを得ません。
 日傘が雨傘に比べて極端に危険というエビデンスはどこにもなく、この
猛暑を避けるために日傘が有用なのは大人が日々証明していることです。
自由に使わせればいいだけの話なのに、なぜ一挙手一投足、そんなこと
まであれこれコントロールしたがるのでしょう。