2020年8月26日水曜日

皇位継承「男系継承が維持された重みを踏まえ検討」



 フラットな目で眺めてみれば、このままだとそう遠くない将来、
天皇家はゼロ人になるんだろうな、と思いますが、皇位継承の制度
設計をどうするかについてこんな記事が。

● 菅官房長官、皇位継承
              「男系継承が維持された重みを踏まえ検討」 (産経)
 https://www.sankei.com/politics/news/200825/plt2008250027-n1.html



 菅官房長官「安定的な皇位の継承の維持は、国家の基本に関わる
極めて重要な問題だ。男系継承が古来例外なく維持されたことの
重みなどを踏まえながら、慎重かつ丁寧に検討を行っていく必要がある」


 男系継承が古来例外なく維持されたことの重み…。

 純然たる性差別なのですが、そこに価値がある、と。
 それが「伝統だから」という理由で無条件に「伝統は今後も続けるべき」
と価値を見出すのは、正常な人権感覚での思考とは思えません。

 それは伝統ではなく単なる「因習」なのでは…。

 とはいえそもそも、特定の家族を他の国民とは別格の存在だとして、
社会的には「尊い存在」だとまつりあげる天皇制自体が、あらゆる差別
の発生源になってしまっていることは、常に意識する必要があります。
特定の家族の基本的人権をめちゃくちゃ奪った上でありがたがる、とい
うことのグロテスクさに気づくことは、大切です。