2020年6月22日月曜日

自民党の憲法改正特設サイト「教えて!もやウィン」がひどい 2



 すでにご覧になった方も多いかと思いますが、
 自民党が「#憲法改正 についてわかりやすくまとめた特設サイトを
オープンしました。」とツイートしたので、その特設サイトをのぞいて
みたら、大変なものが。。。


● 教えて!もやウィン 憲法改正ってなあに?
https://www.jimin.jp/kenpou/manga/second/




<第2話 憲法とは>
「実は大昔にも憲法と似たようなものがあった」

「それは、日本で最初にできたともいわれる
               十七条の憲法」
「1400年以上前に作られたとされる」
「これによって官僚や貴族の規範ができて
          秩序が生まれたとされる」
「誰がつくったかというと…」
「聖徳太子!」


* * * * * 


 多少なりとも憲法に関心を持って学び始めておられる方であれば、
もうこの時点でYAVAI、と鳥肌が立っているはずです。
 聖徳太子の十七条憲法を、日本国憲法含む近代以降の憲法と同質の
ものとしてとらえているのです、この国の政権与党が!
 まだ一度も憲法に興味を持ったことがない人であれば、仕方ない
ことです。
 でも、憲法改正は党是だと言い続け、憲法改正を数十年間言い続けて
いる「国会議員の集団」であり、政権を担っている政党が、この程度の
理解というのは、どう考えても許されない、恐ろしいことです。


 近代以降の「憲法」とは、
 国民が自らの自由・人権を守るために、国家権力を縛るものです。
 権力はすべからく、憲法に従い、憲法にのっとった政治を執る義務を
負います(日本国憲法99条)。
 聖徳太子の「十七条憲法」が同じ「憲法」という名前だからといって、
憲法の源泉じゃーんと飛びつくのは、あまりにも素人すぎる。「全国民
の代表」として政治の舵取りをする集団をしてこの理解は、ひどすぎて
言葉も出ません。


 こんなにも知識のない(学ぼうという意欲すらない)政党に憲法改正
など、任せられるわけがないのです。