2021年4月30日金曜日

参議院憲法審査会 山添議員の意見表明


 28日、参議院の憲法審査会が開かれ、「憲法に対する考え方に

ついて」、各会派による意見表明と意見交換が行われました。

 日本共産党から山添拓議員が意見を表明しました。


<山添拓議員 国会報告>

 参院憲法審査会で意見表明

 http://www.yamazoetaku.com/kokkai/7067


 山添拓議員の意見表明、一部抜粋してご紹介いたします。

(ぜひ上記URLから全文お読みください)

    ↓

 現在、新型コロナの感染拡大と医療崩壊の危険を招いているのは

憲法のせいではありません。無為無策で対応能力を欠く菅政権の

コロナ対策が事態を深刻にしています。

 憲法に緊急事態条項を創設すべきという議論があります。

内閣の一存で国会の機能を止め、法律に代わる命令を出すようになれ

ばどうなるか。人権の制限と抑圧の危険はもとより、政府への異論や

批判が封じられかねません。

 コロナ危機の一年、国民が声を上げ、野党も提案し、一人十万円の

現金給付を始め、支援策の拡充、生活困窮者や女性、学生などへの

対策を進める力となりました。アベノマスクやGoToキャンペーン、

開催ありきの東京五輪など、事実と科学に基づかない政治を正す上で

も、国会審議は極めて重要です。緊急事態条項は危険で無用です。


 衆院議員の任期満了が近づく中、感染拡大で選挙ができない懸念も

論じられます。しかし、衆議院解散中は参議院の緊急集会で対応する

ことが憲法五十四条二項に明記されています。選挙ができないほどの

感染状況を懸念するなら、何より感染の封じ込めに全力を尽くすべき

です。コロナ危機に便乗して改憲論議をあおるのは究極の火事場泥棒

だと言わなければなりません。


 なお、個人の尊重に最大の価値を置く憲法の下で、投票価値の平等の

実現は大前提です。合区解消を理由に一票の較差を容認することは、

参議院の民主的正統性の基盤を崩し、権限縮小の議論に結び付きかね

ません。国民の政治参加をひとしく保障する選挙制度こそ実現すべき

です。

 立憲主義と法治主義に反し、民主主義を軽んじる強権政治は終わりに

すべきです。憲法を生かし、命と暮らしを守り、個人の尊厳、多様性の

尊重とジェンダー平等の社会を実現する政治へ、政権交代で転換する

決意を述べ、意見表明とします。