2018年12月12日水曜日

「一度も改憲していない」から改憲すべき、ってなにそれ


 改憲に向けた自民党の改憲“案”4項目、臨時国会では「提示」できません
でした。
 来年の通常国会での提示を目指すようです。
 現政権の改憲の計画が黄色信号、という記事です。


●任期中実現に黄信号、安倍改憲に「断念宣言」 (東洋経済)


 現政権の6年間の歩みは、「民主主義を壊す」前代未聞の6年間でした。
なので…果たして本当にこの記事がいうように、2020年の「新憲法」施行
が困難になったのか、楽観は禁物だと思います。
(いうまでもなく、常識的に考えれば、間違いなく、2020年の施行など
不可能です。)


 ところでこの記事で気になったのは、下村博文議員の発言です。
 なんと、改憲を主張する際に「日本だけが一度も改憲をしていない」「世界
からみたら護憲は思考停止だ。現状維持で何も変えようとしない」と述べた
とのこと。

 …(゜o゜)だからなに、としか言いようがありません。

 まさか、どこの国の憲法も同じ条文で同じ歴史・情勢だとでもお思いで
しょうか。
 ドイツには東西ドイツの統一という大きすぎる事情がありました。
 アメリカの合衆国憲法は意外ですがあまり人権条項がそろっていなかった。

 それだけのことです。
 改憲推進本部のトップなのに、「一度も変えたことがない」=ダメ、という
その薄すぎる理解は、残念でなりません。

 そもそも今の憲法を変える必要があるのだろうか、
 憲法の理念に社会を近づける努力の方が必要なのではないだろうか、
 という議論はどこへ。

 でも、そもそも「憲法を知ってみよう」というところから、みんなで歩むことが
必要なのではないでしょうか。
 あすわかは6年間「とりあえず憲法知っとこ!」と言って憲法カフェを開いて
きました。下村議員にも、心からオススメします。