2014年2月13日木曜日

王様を縛る縄のゆるさを、王様が決めるの?!

安倍首相が、集団的自衛権行使に関する憲法解釈の変更を、閣議決定によって決めると発言したそうです。
http://www.jiji.com/jc/zc?k=201402/2014021100231

これって、アリなんでしたっけ??


当会が発足当時から訴え続けているとおり、憲法とは、権力を縛るものです。
人はみんな、生まれながらにして自由・平等なのだけど、権力はそれを邪魔してしまいがち。
だから、憲法で権力を縛っておくことで、権力による邪魔から自由を守る。
これを立憲主義というんですね。

それは、王様の時代だけの話ではありません。
選挙で選ばれた人たちだって、国民が頼んでもいないことを勝手にやってしまうかもしれない。
国民(の、選挙で勝った多数派)が頼んだからって、少数派や選挙権のない人(子どもなど)の自由を奪っていいわけではない。
そういった事態を防ぐために、選挙の時代になっても、立憲主義は必要なんです。

当会が作った紙芝居「王様を縛る法 ~憲法のはじまり~」のテーマも、立憲主義です。




権力が自由を与えるのではダメだ。
それでは、「権力が認めた範囲でしか自由がない」ということになってしまう。
自由は王様にもらったものじゃない。生まれた時から持ってるものだ!
そうやって、立憲主義を学習し、勝ち取っていったのです。
立憲主義は歴史の教訓であって、人間の発明なんです。

そうであれば、王様を縛る法である憲法の解釈(どんなふうに縛られているか)を、
王様(ここでは行政権力をもっている内閣)が決めるなんて、おかしな話です。
自分を縛る縄をどんな縄にするか、どのくらいのゆるさにするかを、
縛られる王様が決めていいの?っていう話です。
おかしいですね!
安倍首相、憲法のことを「しっかり」あるいは「責任を持って」勉強しないとダメですよ!

というわけで、当会では、安倍首相にとあるプレゼントを用意しています。
詳しくは、のちほど!