2014年2月4日火曜日

「何を言うか」と同じくらい「どう言うか」が大事!



 ちょっと前、昨年12月26日の東京新聞の記事は
ご覧になりましたか?
 記者さんと坂本龍一さんの対談が掲載されていました。
 大変共感する内容だったので、まだ読んでいない皆さま
にもご紹介いたします☆


  http://www.tokyo-np.co.jp/feature/sakamoto/list/131226_2.html


  タイトルは「対談<上>原発神話をぶっ壊せ」というもの
ですが、ここで皆さんに紹介したいのは原発問題のところで
はなく、市民運動一般について言及されている箇所です。


 * * * * *


  深刻な問題をしかめっ面で言われると、大事な問題でも
心を閉じてしまう。
 伝え方によって受け取る側はずいぶん変わる。
 同じ内容でも、昔ながらの市民運動型がたくさんある。
 事故前に原発の集会に行ったことがあるが、僕も引いて
しまった。
 紙面もそうかもしれない。
 同じ内容を伝えるのでも、相手が心を開くような伝え方を、
僕もいつも心がけている。

 * * * * *


  草の根市民運動を展開する者の1人として、深く胸に刻み
込まなければならないことだと思います。
 「何を言うか」と同じくらい、「どう言うか」「どのように伝えるか」が
とても大事だと、皆さんも感じませんか?


  もしかしたら、
 憲法のこと最近けっこう気になっているんだけれど…
 もっと多くの人に関心を持ってもらいたい、とは思うんだけれど…
 でも友達に話すと「重たい話」「暗い話」「真面目な話」とドン引き
されてしまうのかなーと思うと、なかなか話す糸口をつかめないんだよね、
 なーんて、モヤモヤしたりしてませんか?


  「こんなに大変なことが起きようとしている」
 「一大事だからみんなも今考えなくちゃだめ!」
 …危機感を募らせるあまり、焦って、ついつい悲壮感漂わせて
しまったり、激しい口調になってしまったり、なんていうある種の
「失敗」、ありますよね。
 でも、そこは一工夫が必要なんだと思います。
 どう伝えたら、あまり関心を持っていない人が振り向いてくれるか、
共感してくれるか。実は「何を伝えるか」以上に難しいことです。


  私たち「あすわか」も、試行錯誤の繰り返しです。
 たとえば可愛いイラストの憲法紙芝居を作ってみたり、
憲法学習会の場所を、堅苦しい場所でなくおしゃれなカフェで
やってみたり、というのもその工夫の一環です。
 ワインを飲みながらでも、居酒屋で飲みながらでも、いいですよね。
 小芝居うってみたりしてるメンバーもいるんですよ!
 何か、楽しく憲法情報を知ってみるアイディアがありましたら、
いつでも大募集中です!


  最後に、坂本さんの言葉をもう一つ。


 * * * *


   書き方や見せ方、アプローチのやり方に気をつけないと。
『正しいことを言っているんだから聞けよ』という態度だとダメですね。
従来の市民運動にもそういう人が多く見られ、僕も嫌だなと思う。


 * * * *


  ちょっと、ドキっとしますね。
 もちろん、自分たちの考えが正しいと思ってるからこそ、
いろいろな人に伝えたいのだけれども、上から目線で
「教えてやる」みたいな態度じゃ、全然聞く気がしませんよね。
そういう人、周りにいるなぁ…なんて、思いませんか?
 議論において、謙虚であることとかオープンマインドである
こととか、自戒を込めて、心にとめておかなければ、と思います。