2018年1月9日火曜日

イマドキの憲法知っとこカルタ(仮) 1枚ずつお披露目(今日は「か」)☆



 「イマドキの憲法知っとこカルタ(仮)」、鋭意作成中です☆

 1月22日(月)の木村草太先生とのトークイベント(https://www.facebook.com/events/963416003809569/)で披露する一部を、
少しずつお披露目していく予定です☆

 今日は…「か」!

か 
“髪の色、服の好みや、セクシャリティ、
            ぜんぶ私の「私らしさ」”






 これは、13条「個人の尊重」の札です。
 「個人の尊重」、といきなり言われても、小難しいワードかもしれませんね。
 でもこの「個人の尊重」こそが、日本国憲法の根源的な条文です。
 人権思想そのものの根源といってもいいかもしれません。

 13条には「すべて国民は、個人として尊重される。」と書かれています。

 個人として尊重される。
 言い換えれば、あなたはあなたらしく生きていっていい、ということです。

 顔かたち・髪の色・性格・趣味・宗教・思想・セクシャリティ…
 どれもあなた、私、すべての人がバラバラで、どの人も「この世で唯一無二」
の存在です。誰もが、この世にたった一人しかいない、かけがえのない存在。
優劣などありません。

 そんな唯一無二の「個性」ないし「自分らしさ」を持った、かけがえのない
存在として、あなたはあなたの個性を花開かせて、「自分だけの」人生を歩んで
いい。歩んでいいにきまってる。そういう発想です。  
 この発想が、必然的に、自由・平等、多様性を認め合う思想を導き出して
いるわけです。
 
 生徒は「生徒らしく」髪は染めてはならない、あるいは黒くなければなら
ない、などという校則が、どれだけ非論理的で憲法の理念からかけ離れている
ことか…。
 厳しめに皮肉を言うならば、髪型やヘアゴムの色、スカートの丈などを厳しく
規制する学校や教員の方々は、ぜひこの機会に、生徒に「なぜ規制するのか」
論理的に説明してみてはいかがでしょうか。厳しく取り締まるからには「スカ
ートの丈と成績が比例する」とか「髪の色の濃淡と違法な行動は比例する」
とか、科学的なデータをお持ちなのでしょう…。
 「一人でも華美な服装の生徒がいると学校全体の評判が落ちる」ことを理由
にするのであれば、それは生徒に「社会っていうのは外見で人を判断するもん
なんだ」と迎合する姿を生徒に見せていることになるので、恥ずかしくないの
ですか?とも言いたくなります(言っちゃった)。

 同性婚を認める国もだんだんと増えています。
 まさに「性の多様性」を認め合う世界へ、また一歩進んでいます。
 日本では、いまだに同性婚はおろか、大事な「私らしさ」の1つである姓
を結婚で多くの女性が手放さなければならない段階ですが…。

 とても重い、大変な意義を持つ、そんな13条です。
 

* 1月22日(月)18:00~
 あすわか×木村草太先生
  「ビギナーのためのイマドキの『憲法改正』」!
 イベントページ↓
 https://www.facebook.com/events/963416003809569/
 参加申し込み(氏名・メールアドレス)は↓
 asuwaka180122.souta@gmail.com