2020年3月11日水曜日

性差別ない社会めざそう(京都新聞社説)



 過ぎてしまいましたが、3月8日は国際女性デーでした。

 新型肺炎のせいで、大々的なフラワーデモなどが開催しにくくなって
しまったのがとても残念ですが、性暴力被害者が手を取り合って自ら声
を上げる光景が、こんなにも見られるようになったことは、ほんとうに
ほんとうに躍進です。勇気ある行動の連鎖に、希望が見えます。


● 社説:国際女性デー 性差別ない社会めざそう (京都新聞)
https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/180621


<一部抜粋>

 おかしいと思う差別を言葉にし、声を上げ、大きな塊にしていかなければ、
社会は変わらない。それは女性だけでなく、男性にも問われていることだ。
 日本は国連の女性差別撤廃条約を1985年に批准し、そのための国内法
の整備として男女雇用機会均等法も制定した。
 それらによって取り組みは一定進んだが、国際的にみれば実態は大きく
立ち遅れている。

 世界経済フォーラムが発表した2019年の「男女格差報告」で、日本は
153カ国のうち過去最低の121位に沈んだ。先進7カ国では最下位だ。
 特に政治分野は144位と深刻だ。地方議会で総定数に占める女性議員の
割合は14%、EU各国の平均は30%超で、2倍以上の開きがある。
国政レベルでも衆院約10%、参院約23%にすぎない。閣僚も19人中
3人にとどまる。
 115位の経済分野も、管理職に占める女性比率は12%にすぎず、安倍
晋三政権が掲げる「女性が輝く社会」とは程遠い。


 <抜粋終わり>


 ジェンダーギャップ指数153か国中121位という数字を見て、
 心の底から「恥」だと感じることができている男性が、どれだけいる
でしょうか。
 男性はどれだけ、女性の怒りを冷笑せずに真正面から受け止めている
でしょうか。

 差別される側、抑圧される側が行動するだけで、社会は変われません。

 差別する側、抑圧する側が、理解し成長する番です。