すでに大きく報じられているとおり、3月9日(月)参議院予算委員会
での森まさこ法務大臣の答弁は、下記のとおり、支離滅裂でした。
<小西洋之議員の質問>
森大臣に伺いますけど、あなたはもう大臣に着任していますよ。
昨年の11月、内閣法制局で担当部長の審査が終わり、長官にも審査
資料が入っていた。その段階で、勤務延長は一言も条文にはなかった。
つまり、政策として勤務延長は必要ないと森大臣以下法務省全体で
理解していたわけでございます。
そこからどのような社会情勢の変化があって、日本中の検察官に勤務延長が必要になったのでしょうか?聞いたことだけに答えてください。
<森まさこ法務大臣の答弁>
社会情勢の変化でございますけれども、昭和56年当時と比べ、どの
ように変わったかということを検討したものでございます。
先ほど御答弁申し上げたとおり…元山下担当大臣も頭にあったという
ことですから、一つの論点ではあったわけです。
昭和56年当時と比べどのように変化をしたかということでございます。例えば東日本大震災のとき、検察官は…福島県いわき市から国民が、市民
が避難していない中で、初に逃げたわけです。
そのときに身柄拘束をしている十数人の方を理由なく釈放して逃げたわけ
です。そういう災害のときも大変な混乱が生じると思います。
また、国際間含めた交通事情は飛躍的に進歩し、人や物の移動は容易に
なっている上、インターネットの普及に伴い、捜査についても様々な…
多様化、複雑化をしているということを申し上げておきたいと思います。
…小西議員の質問に答えていないばかりか、何の脈絡もなく「東日本
大震災のとき、福島県の検察官が市民より先に逃げた」と。
病的なものすら感じ、大臣の職務に堪えません。
そして今日(11日)、森大臣は「あくまで私個人の見解を申し上げた
ものだが、予算委員会という場で、検察官の活動について、法務大臣が
個人の見解であることを事前に示すことなく申し上げたことは不適当だった」
と述べ、撤回しました。
● 森法相「検察官が逃げた」答弁を撤回 参院予算委 (NHK)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200311/k10012325731000.html
つまり個人的には「震災時、検察官は市民を置いて逃げた」と考えて
いるわけです。大臣の検察官に対するすさまじい愚弄。
こんな関係では到底大臣と現場の信頼関係など築きようがない。
今すぐ辞任すべきです。
また、このような大臣としての資質に欠ける人物を「適材適所」と
いって任命した首相の任命責任も厳しく問われなければなりません。
あらゆる大臣が、能力も資質も無いことが露呈している現政権、、、
行政が破綻すれば被害はすべて主権者国民がこうむります。