2014年1月2日木曜日

新年のご挨拶


 明けましておめでとうございます!

  (*^ー^)/°・:*【謹賀新年】*:・°\(^ー^*)

 早いもので、私たち「明日の自由を守る若手弁護士の会
(略:あすわか)」が立ち上がって、1年が経ちます。
 自民党の改憲草案が現実化するかもしれない、んなわけ
にはいかない…。そんな危機感を抱く仲間で試行錯誤しな
がら動かしはじめ、それなりにリーフレットも普及して学習会
や寄稿の依頼もコンスタントに来たりしていたものの、まだ
まだ安倍政権の「本気度」を甘く見ていたかもしれません。


 特定秘密保護法案の登場は、多くの方々にとって、自民党
の改憲草案が招く(安倍政権の描く「戦後レジームからの脱却」
後の)世界を具体的にイメージするきっかけになりました。
 自由より秩序、個性より協調、個より国家…その社会に流れ
る価値観は、個人の尊重、民主主義、立憲主義をなによりも
尊ぶ戦後民主主義に生きる私たち若手弁護士には到底受け
入れがたく、同法の成立とそこで見せた政府の強硬な姿勢に
は戦慄を覚えました。 


 しかし落胆しているヒマはありませんし、事実、落胆などして
いません。


 この国を動かすのは私たち主権者国民であること。


 私たち一人ひとりが自由で誇りある人間であり続けるため
には「不断の努力」が必要であること。


 代わりに自由を守ってくれる優しいヒーローや指導者など
いないこと。


 国家や政府にとって、言ってみれば「めんどくさいヤツ」で
いることが、民主主義のサイクルを正常に動かす上で大事な
こと。


 今やっと、多くの方が、これらのことに気づき、声を上げ
はじめたように思います。「自分の一票に力も意味もない」と
考えてしまう傾向があるこの社会においては、ほんとうに画
期的なことですよね!
 


 今年は、予算審議が終われば、集団的自衛権の行使を認め
る「事実上の改憲」が本格的に仕掛けられます(具体的には、
国家安全保障基本法案という法案の提出という形で)。


 改憲手続きを経ずに改憲がなされてしまうなんて、そんな
ことしていいの?と国民が疑問を抱いても、また政府は昨年末
のような強硬な姿勢で押し切ろうとするのでしょうか。
…黙認するのも、立ち上がるのも、国民次第です。
 少なくとも当会はこのような法案には賛成できませんし、
法律家団体として、国民の皆さまにできる限りの発信をして
いくつもりです。考えるには、まず材料(知識)が必要ですから、
法案の内容や憲法についての分かりやすい解説を、昨年にも
増してさまざまなツールを通して、お伝えしていければと思って
います。


 それでは今年も当会をよろしくお願いいたします。
 共にがんばりましょうっ☆