先日、沖縄大学の方のお話を聞く機会があったんですが、
その方が、面白いことをおっしゃってたんですよね。
簡単にいえば、「普天間移設問題」という言葉の使われ方がおかしい、ということでした
①沖縄の辺野古に米軍の基地を作ること(以下「辺野古新基地建設」といいます)についても「普天間移設問題」に含めて表現するのはおかしい、ということでした
②移設するか現状維持か、というニュアンスに聞こえてしまい、移設せずに無くす、という選択肢を排除しているように感じる、ということでした
①の問題(ここは、ブログの本題じゃないんで、読み飛ばしていただいても結構です)
その方が言うには、辺野古新基地建設は、普天間基地の移転よりも先に計画されていたことらしいので辺野古に基地を作ることと、普天間基地を無くすことは、本来は関連してなくて、別々にその適否を検討すべきであって、両方をまとめて「普天間移設問題」というのはおかしい、ということでした。
私は、そこらへんの前後関係が分からないので、なんとも言えないですが、新しい基地を1から作るのに「新基地建設問題」って言い方じゃないのは、言われてみれば違和感がありますね
2つ目の問題(こっちが本題です)
これは、よくある「ニュアンス」の問題ですよね!
言葉に含まれる、なんとなく感じる意味・雰囲気
たとえば、
「改正」って言葉、なんか「良くなるのかな」って思っちゃいませんか?
だからだと思いますけど、よく“〇〇法改悪反対!”みたいな文章って目にするじゃないですか。
(「よく」なのは私だけかなぁ?)
辞書には、「改正」って言葉はあっても、「改悪」なんて言葉は載っていないですから、「ヘンな日本語だなぁ」って思いながらも、その人にとっては正しく改まっているわけじゃないから、「改正」って言いたくないんだろうなと、その気持ちは理解しているつもりです
個人的には、間違った日本語、のような気がして違和感ありますが、使った方が分かりやすいこともあるんでねぇ。
ほかにも、ニュアンスをうまく使った言い方(フレーズ?)ってありますよね
例えば、
「規制」って言われたら、なんとなく窮屈なニュアンスがあるから、「規制緩和」ってなんかいいコトっぽい、みたいな。
「抵抗」って悪いことしてるイメージがあるから、「抵抗勢力」って悪い奴らなんだろうな、とか、
「取り戻す」っていいことしてるイメージがあるから、「●●を取り戻す」っていいことしてくれるんだろうな、みたいに感じませんか?
あと、「機密」って隠されちゃうってイメージがあるから、「国家機密法」だとあんまり成立してほしくないなけど、逆に、「保護」っていいことなイメージがあるから、「秘密保護法」ってなんとなくいい法律っぽい、みたいな。
何を言いたいかというと
言葉(ニュアンス)にだまされちゃいけないな、ってことなんです。
それと同時に、ほかの人に誤解を与えるような言い方はいけないな、言葉に気を付けよってことなんです
そこで、質問です、「憲法改正」って言葉を聞いたら、どんなニュアンスに聞こえますか? どんなイメージをいだきますか?