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2013年12月18日水曜日
自由を守りきるための「不断の努力」ができますか?
想田和宏監督のブログをご紹介します。
「秘密保護法案:9回裏に慌てても遅い 」
http://documentary-campaign.blogspot.jp/2013/11/blog-post.html?spref=fb&m=1
これは特定秘密保護法案が衆院で可決される間際に
書かれたものですが、これからの私たちの行く末について
大変示唆に富むメッセージです。
私たち国民の声がどんなに政府与党の意思と乖離していても、
結局は「多数の議席」でねじ伏せて強行採決してしまう、この強硬
な政府があと3年続くこの国において、私たちはどうやって民主主
義を『蘇生』できるでしょうか。
(もちろん、選挙まで3年待つ必要など無く、解散に追い込めば
いい、という案もありますよね)
政府の強硬な姿勢が改まる可能性が無い…となれば、私たちは
主権者の怒りを発信し続けるそのアクションは、政権交代を目指さ
なければなりません。想田監督も政権交代について「民主主義の
継続を望む陣営は、そのことを今から考え活動していかなくては
ならない。」と語ります。
しかし監督は続けます。
「それはとても根気のいる作業であることを覚悟しなければならない。」
「それこそ一人ひとりによる『不断の努力』が必要だ。」
民主主義って、実はとってもめんどくさいことなのです。
毎日仕事や育児に追われる多くの国民にとって、政府を
常に監視して、メディアもチェックして、怒るべき時にしっかり
怒りの声をあげるだなんて、はっきり言ってめんどくさい、と
思う方、実は少なくないのではないでしょうか。
だから、「政治は誰かやってくれればいい」「私がアクション
起こす必要ない」と思ってしまうのでは…?
でも、誰か心優しい君主が、国民の自由と人権と平和を
保障する統治を(自らは法に縛られた不自由な状態で)して
くれることは、無いのです。人類の歴史が,何度も何度も、
それを証明しています。
だからどんなにめんどくさくとも、政治は国民自らが動かさ
なければならない、そうでなければ人に自由も人権も平和も
ないのだ、という1つの真理にたどり着いたんです。
だから私たちは民主主義を選んだ。
仕事や生活に追われながら,政治を監視してアクションを
起こすことは、根気のいることです。対立する意見に苦しく
なったり、しんどい思いもすることもあると思います。議論が
苦手で、「出る杭は打たれる」日本では、特にそうだと思います。
でも、だから諦めてしまっては、本当に、取り返しの付かなく
なるところまで来てしまいました。NYタイムズは16日、安倍
政権が戦前に回帰しようとしていることに激しく警鐘を鳴らし
ました。戦前の日本とはつまり、北朝鮮のような軍部独裁政
権が国民の人権を踏みにじる社会です。
この国が崖っぷちにいることを、皆さんは知っています。
知ってしまった以上、声をあげ続けましょう。
大丈夫、みんなでやれば必ず大きな力になります。
最後に。
想田監督がいう「不断の努力」という言葉は、実は日本国
憲法に書かれている言葉です。第12条を紹介しますね。
日本国憲法第12条
この憲法が国民に保障する自由及び権利は、
国民の不断の努力によつて、これを保持しなければならない。