2023年10月27日金曜日

労組に入っておく(団結権)ってほんとうに大事です。


 労働組合に入っておくって、大事だなぁとしみじみ思う事件を

ご紹介します。


 予備校「河合塾」が、労働組合の書記長だった業務委託の講師が

校舎内で職員にリーフレットを手渡したことなどを理由に次年度の

契約をしなかった事件(中央労働委員会が維持した不当労働行為救済

命令に対し、河合塾が取り消しを求めた裁判)。

 東京地裁は講師を労働組合法上の労働者と認定し、この契約費締結を

「組合活動を嫌悪する不当労働行為に基づくもの」と違法認定しました。


● 河合塾と戦った元講師、10年ぶりに教壇復帰へ

  組合活動理由に契約結ばないのは違法と認定 東京地裁 (弁護士ドットコム)

https://www.bengo4.com/c_5/n_16666/?fbclid=IwAR2OKIoTtRFTsyPwcQJfmdbH3R0VncO1uNcYI6H7VuoYzItHwO2PGBD8PzQ



<一部引用>

 構内での文書配布は禁じられていたものの、佐々木さんがリーフレットを

配ったのは、休憩中やごく短時間だったことから、職場規律を乱す恐れが

ないなどとして、契約を結ばなかったことについて組合活動を嫌悪する

不当労働行為に基づくものといわざるを得ないと指摘。

さらに佐々木さんが組合の中心人物だったことから、組合を弱体化させる

ための支配介入だったとも認定した。

<引用終わり>


 「予備校業界では業務委託が多く、簡単に契約を切られてしまう。

大企業が10年間、労力とお金をかけてきたら個人はまず耐えられない。

自分は組合に入っていたから潰されなかった。非正規の方々にも組合は

ある、生きていると伝えたい」という講師(佐々木さん)の言葉に、

重みを感じます。

 このように、一人では会社にもの申すことはとても難しい(怖い)から

こそ、労働組合で団結して、会社にもの申せる権利はしっかり憲法に

保障されていて、この事件のような労働組合への嫌がらせは厳しく禁じ

られているわけです。 
 団結権があるのに、最近は労働組合に入る人は少ないようです。

(でも巨大労組が切り崩されてきた歴史は、逆に権力や使用者に

とって働く人たちの団結がどれだけ脅威か教えてくれますよね。)

自分一人ではなかなか会社に物申すことはできません。安定した

雇用・自分らしい人生を守るために、労組って大事です✨