10日前の報道ですが、重要なテーマですのでしつこくご紹介します。
日本学術会議の問題は、決して、決して一般市民の私たちにとっても
他人事ではありません。
学問を、権力が「その学者は気に入らない」「その研究は役に立つ」
と仕分けすることの恐ろしさを、一人でも多くの人と確認し合いたい
局面です。
● 政府の学術会議改革「非常に危険」 任命拒否された早大教授が異議 (毎日)
https://news.yahoo.co.jp/articles/150ba70f4fc1457495e3430cbfcf6e38776cdf23
第三者が日本学術会議の会員選考に意見を述べる「選考諮問委員会」
(仮称)を学術会議内に作る、というのが政府の(法改正)方針です。
本格的に、人事介入する仕組みに変えられようとしています。
記事中で、菅義偉前首相に任命拒否された岡田正則教授(行政法)が
批判しています。
「重要な法案であるにもかかわらず、審議会や国民の意見を聞かず
政府の思いつきで作成されている。異例なことで非常に危険だ」
「学術会議の自主的な改革を評価した上で法案を出すのが筋では
ないか。いよいよ日本の学術のあり方そのものが政治によって変質
させられる、そういう危険な局面を迎えつつある」
* 学問の自由(憲法23条)は、単なる「研究者の研究する自由」には
とどまりません。世界の真理を探究する研究者たちが切磋琢磨し合う
コミュニティの活動に政治権力は口出ししてはいけない(自律性を確保
する)、という制度そのものを保障した条文です。
難しい言葉でいうと「大学の自治」といいます🖊