2023年2月20日月曜日

政府の日本学術会議改革は「非常に危険」by任命拒否された岡田教授


 10日前の報道ですが、重要なテーマですのでしつこくご紹介します。

 日本学術会議の問題は、決して、決して一般市民の私たちにとっても

他人事ではありません。

 学問を、権力が「その学者は気に入らない」「その研究は役に立つ」

と仕分けすることの恐ろしさを、一人でも多くの人と確認し合いたい

局面です。


● 政府の学術会議改革「非常に危険」 任命拒否された早大教授が異議 (毎日)

https://news.yahoo.co.jp/articles/150ba70f4fc1457495e3430cbfcf6e38776cdf23

 


 第三者が日本学術会議の会員選考に意見を述べる「選考諮問委員会」

(仮称)を学術会議内に作る、というのが政府の(法改正)方針です。

本格的に、人事介入する仕組みに変えられようとしています。

 記事中で、菅義偉前首相に任命拒否された岡田正則教授(行政法)が

批判しています。

 「重要な法案であるにもかかわらず、審議会や国民の意見を聞かず

政府の思いつきで作成されている。異例なことで非常に危険だ」

 「学術会議の自主的な改革を評価した上で法案を出すのが筋では

ないか。いよいよ日本の学術のあり方そのものが政治によって変質

させられる、そういう危険な局面を迎えつつある」


* 学問の自由(憲法23条)は、単なる「研究者の研究する自由」には

とどまりません。世界の真理を探究する研究者たちが切磋琢磨し合う

コミュニティの活動に政治権力は口出ししてはいけない(自律性を確保

する)、という制度そのものを保障した条文です。

難しい言葉でいうと「大学の自治」といいます🖊