2023年2月7日火曜日

秘書官「だけ」の問題ではない 政権と与党に根深い差別意識


 首相秘書官の差別発言は強烈でした。官邸は火消しに追われていますが、

この首相秘書官「だけ」が偶然ひどい差別意識を持っていただけ…では

決してありません。


● 秘書官差別発言、発端は首相由来の言葉 政権の人権意識に疑い (毎日)

 https://mainichi.jp/articles/20230206/k00/00m/010/255000c



 松野官房長官は荒井秘書官の差別発言を「岸田内閣の方針とは全く

相いれない」と述べますが、岸田首相が同性婚の法制化を「社会が

変わってしまう」といい否定的な姿勢をとったことを受けての差別

発言だった点は重大です。政権全体に差別思想が根深く浸透している

のではないでしょうか。


 自民党は突如LGBT理解増進法案の今国会提出を目指すようです。

しかし、かつて同法案は、自民党自身から「差別禁止」の理念に反対

という信じがたい抵抗が出て、国会提出が見送られたことは忘れら

れません。人権保障より「伝統的家族観」を重視する政党に、差別

禁止の社会の実現を期待できるでしょうか。。。


 ちなみに記事中、「保守派議員は『同性婚を認めるのなら憲法改正

が必要だ』とけん制する」、と書かれていますが、同性婚の法制化に

改憲は不要です。

 記事が言及しているとおり、政権与党における差別意識の根深さは、

同性婚の法制化に反対する旧統一教会との関わりと無縁ではないこと

も、忘れてはいけない点です。


<あすわかTwitter> https://twitter.com/asuno_jiyuu/status/1622912586420473856?s=20&t=_Xh-GOqD-GgB2XX4oIkWxw