先だって、憲法研究者と市民のネットワーク「憲法ネット103」が、
安倍元首相の「国葬」に反対する声明を出しました。ご紹介します。
<憲法ネット103>
政府による安倍元首相の国葬の決定は、日本国憲法に反する
―憲法研究者による声明―
https://kenponet103.com/archives/1531
上記声明では、まず明治憲法下での国葬令の実施、日本国憲法の制定
と同時に執行した歴史、その後の「合同葬」の慣行が明らかにされて
います。
その上で、今般「国葬」を復活させる理由として岸田政権が挙げる
理由(安倍首相の実績)がいずれも失当であり、安倍政権の足跡が民主
主義国家を弱体化させてきたものであることを明らかにしています。
さらに、国葬の根拠法がなく、法治主義に反していると指摘。
また、国家規模での「弔意」を表す「国葬」の実施が、市民に対する
事実上の弔意の強制につながり、教育機関での半旗掲揚の指導が強力な
忖度によって事実上の命令となり、市民の信教の自由や思想信条の自由を
侵害する危険についても警鐘を鳴らしています。
また「税金の使い道」としての是非や、国葬の費用を予備費から支出
することの是非についても看過できない、と批判。
「国葬」が、あらゆる角度から問題であることが分かります…💧