2021年1月28日木曜日

「言葉が足りない」という批判に「失礼だ」と逆ギレする首相


 1月27日の参議院予算委員会で、蓮舫議員が質疑に立ちました。

 自宅待機中に亡くなられた方々についてのやりとりは以下のとおりです。


蓮舫議員 この29人の命、どれだけ無念だったでしょうかね。

  総理、その重み分かりますか。


菅首相 そこは大変申し訳ない思いであります。


蓮舫議員 もう少し言葉ありませんか。


菅首相 心から、申し上げましたように、大変申し訳ない思いで

  あります。


蓮舫議員 そんな答弁だから言葉が伝わらないんですよ。

  そんなメッセージだから国民に危機感が伝わらないんですよ。

  あなたには総理としての自覚や責任感、それを言葉で伝えようと

  する、そういう思いはあるんですか。


菅首相 少し失礼じゃないでしょうか。私は、少なくとも、総理大臣に

  昨年の9月16日に就任してから、何とかこのコロナ対策、一日も

  早い安心を取り戻したい、日本そのものに、そういう思いで全力で

  取り組んできたんです。そういう中で、必死の中で取り組んでくる

  中で、私自身はできることはさせていただいてきています。


 蓮舫議員の批判は、結果責任を負う政治家が、まともな責任の取り方

どころかまともな真摯な謝罪すらできないことへの批判に過ぎないの

ですが、まさかの「失礼じゃないでしょうか」。。。


 菅首相が、言葉を軽視する、というかコミュニケーションそのものを

軽視する人柄だということは、以前から言われてきたとおりです。

論理や科学が通じないだけでなく、「人に思いを伝える」対話や議論が

できないのは、「命令」「恫喝」それに対する「服従」しか人との関係を

とってきたことがないから、でしょうか。

 国民の声を謙虚に聞くべき政治家の態度ではないことは確かです。

 「全力で取り組んでる」のだから言葉が足りないと批判するのは失礼だ、

という意味不明な逆ギレをするところからも、それは明白なのではない

でしょうか。